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褐鉄鉱【かってっこう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

褐鉄鉱
かってっこう
limonite
各種の水酸化第二鉄の鉱物主成分とする鉄鉱石の1種。鉄銹と同成分。一般組成式 Fe2O3nH2O 。塊状で,褐色ないし赤褐色のものが多い。不溶,閉管中で熱すれば水分を出す。不純物としてケイ酸を含むものが多く,リン塩球をつくったとき骸晶として残る。塩酸に溶ける。含鉄鉱物風化変質の際,常にできるもので,鉱床の露頭部,地表近くに多く,また温泉の沈殿物としても多量にできる。鉄鉱として採取される。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

かっ‐てっこう〔‐テツクワウ〕【褐鉄鉱】
水酸化物を主成分とする鉱物。黄褐色で、鈍い光沢がある。時には鉱床を形成し、鉄鉱石として採掘される。リモナイト

出典:小学館
監修:松村明
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編集協力:田中牧郎、曽根脩
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岩石学辞典

褐鉄鉱
この語は最初はハウスマンが沼鉄鉱(bog iron ore)に用いた[Hausmann : 1813].後に様々な水和した酸化鉄混合した鉱物に使用された[Beudant : 1832].褐鉄鉱は様々の組成をもち,数種類の酸化鉄の混合であるが,主にゲーサイト(goethite)である.他の酸化鉄および鉄を含む鉱物から形成された二次鉱物である[Pettijohn : 1975].ギリシャ語のleimonは草地の意味.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

かってっこう【褐鉄鉱 limonite】
褐鉄鉱という名は元来2Fe2O3・3H2Oの組成をもつ含水酸化鉄鉱物に与えられた名前である。しかしその後,褐鉄鉱とされているものは吸着水をもつ非常に細粒な針鉄鉱からなることが判明した。現在,褐鉄鉱はその鉱物組成がよく知られていない天然の含水酸化鉄鉱物集合体の名として用いられている。黒褐色ないし黄色。モース硬度4~5.5,比重2.7~4.3。条痕は黄褐色ないし赤褐色。褐鉄鉱は黄鉄鉱などの鉄含有鉱物が地表で風化されて二次的に生成する。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

褐鉄鉱
かってっこう
limonite

水酸化第二鉄を主成分とする不純な混合物の総称。化学式Fe2O3・nH2O。鉄鉱石となる。主成分鉱物は低結晶度の針鉄鉱やその含水非晶質相。成因的には、熱水性あるいは噴気性堆積(たいせき)起源のもの、初生硫化鉄鉱物の酸化によるもの、化学的堆積物起源と考えられるものなどがある。深海中のスモーカー(熱水からの沈殿物が堆積した煙突状の構造物)周辺の堆積物の中には普遍的に産する。日本では北海道虻田(あぶた)鉱山(閉山)、長野県諏訪(すわ)鉄山(閉山)、群馬県群馬鉄山(閉山)のものは長く採掘された。英名はギリシア語のλειμωυ(川沿いの草の生えた低地)に由来する。

[加藤 昭 2016年2月17日]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

かっ‐てっこう ‥テックヮウ【褐鉄鉱】
〘名〙 含水酸化鉄を含み、結晶形を示さない針鉄鉱などの鉄鉱石の通称。褐色、赤褐色、黒褐色、黄褐色の塊状、土状、粉状で鉄の重要な鉱石。〔鉱物字彙(1890)〕

出典:精選版 日本国語大辞典
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化学辞典 第2版

褐鉄鉱
カッテッコウ
limonite

吸着水をもつ水酸化鉄鉱物の総称.淡褐色ないし茶褐色で,皮殻状・しょう乳状や土状などを呈している.各種の酸化鉄や鉄を含む鉱物が風化を受けて鉱床をなしていることも多い.針鉄鉱の微細粒を主体とするものから,ゲル状のものまである.密度も含水量などにより,2.8~4.3 g cm-3 と範囲が大きい.温泉から沈殿したものもあり,鉱床の上部の焼けを形成していることもある.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
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