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西安事件【せいあんじけん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

西安事件
せいあんじけん
1936年 12月 12日,共産軍討伐のため陝西省西安に駐屯中であった張学良麾下の東北軍と楊虎城の十七路軍が,南京から西安へ督戦に来た蒋介石を監禁し国共内戦停止挙国一致による抗日を要求した事件。双十二事件とも呼ばれる。一時国民党が西安攻撃の構えをみせ緊状態となったが,斡旋にあたった共産党周恩来の要求を蒋介石がいれたため,同月 25日に釈放され,周恩来の政治手腕脚光を浴びた。翌日,蒋介石は共産党と連合して抗日にあたる声明を発表したため,第2次国共合作が進み,抗日民族統一戦線結成がもたらされた。張は事件解決直後,蒋が南京に戻るときに軟禁され,49年台湾に連行された。

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デジタル大辞泉

せいあん‐じけん【西安事件】
1936年、中国共産党討伐のため西安にいた張学良らが、督戦のため南京から来た蒋介石(しょうかいせき)を監禁した事件。張は内戦の停止、一致抗日などを要求、周恩来調停により蒋は要求を原則的に認め、釈放された。国民党と共産党の内戦を停止させ、抗日民族統一戦線結成のきっかけとなった。

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世界大百科事典 第2版

せいあんじけん【西安事件】
中国で1936年12月12日,西安において発生した張学良による蔣介石監禁事件。日本の華北方面への侵略が激化していたにもかかわらず,蔣介石の国民党政権は,民族的な抗日の声に耳をとざして,共産党の掃討を優先し,そのうえで外敵と戦うという政策に固執していた。一方,日本によって中国東北部(満州)の故郷をうばわれた張学良麾下(きか)の旧東北軍は,陝西省西部で共産党の掃討に従っていたが,共産党や愛国学生の影響を受けて抗日救国の思想にめざめ,共産党との戦闘に消極的になっていった。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

西安事件
せいあんじけん

1936年12月、中国の西安(せいあん/シーアン)で蒋介石(しょうかいせき/チヤンチエシー)が監禁された事件。36年、旧東北軍の張学良(ちょうがくりょう/チャンシュエリヤン)は東北軍総司令として、西北軍総司令の楊虎城(ようこじょう/ヤンフーチャン)とともに陝西(せんせい/シャンシー)省北部の中共軍を包囲していた。張は剿匪(そうひ)総司令部(匪は中共をさす)の副司令でもあったが、彼の部下の兵士たちは、中共の内戦停止、一致抗日の呼びかけを支持していた。「先安内後攘(じょう)外」(国内平定が先決、外敵は後回し)という政策をとり、抗日運動を抑圧していた蒋は、自ら対共作戦督促のため、張軍の布陣する西安に飛んで華清池(かせいち/ホアチンチ)に滞在した。ちょうど一二・九運動1周年に向けて西安の青年たちはデモを行い、張らを牽制(けんせい)した。張、楊は民衆の要求を背景に12月12日、蒋を逮捕し、内戦停止、抗日、政治犯釈放などを要求した。中共は南京(ナンキン)では親日派の何応欽(かおうきん/ホーインチン)が覇権をねらっていること、南京の親英米派は一定の条件のもとに抗日に参加しうることなどの状況判断にたって平和解決に乗り出し、25日、蒋介石は釈放されて南京に戻り、内戦は停止された。この事件は抗日民族統一戦線結成の契機となり、中国近代史における重要な転換点となった。

[安藤彦太郎]

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精選版 日本国語大辞典

せいあん‐じけん【西安事件】
一九三六年一二月、中国で、抗日運動を抑圧する蒋介石が、連共抗日を主張する張学良麾下の東北軍によって西安に監禁された事件。これを契機に第二次国共合作による抗日民族統一戦線を結成。

出典:精選版 日本国語大辞典
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旺文社世界史事典 三訂版

西安事件
せいあんじけん
1936年12月,中国の西安で張学良の東北軍が蔣介石を逮捕・監禁した事件
内戦停止・挙国抗日を主張する張学良らは,共産軍討伐の継続を督励する蔣介石に反対し,12日未明,彼を宿舎に襲って逮捕・監禁した。中国共産党は事件の平和的解決に努力し,中国国民党も妥協したので,ここに第2次国共合作が成立し,抗日民族統一戦線が結成されるに至った。

出典:旺文社世界史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
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旺文社日本史事典 三訂版

西安事件
せいあんじけん
1936年12月,張学良・楊虎城が西安で蔣介石を監禁し,内戦停止・抗日を要求した事件
張学良らが中国共産党の抗日統一戦線の呼びかけに応じたもので,蔣が屈して国共合作がなった。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
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金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
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