●西条八十【さいじょう やそ】
美術人名辞典
西条八十
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デジタル大辞泉
さいじょう‐やそ〔サイデウ‐〕【西条八十】
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus
西条八十 さいじょう-やそ
明治25年1月15日生まれ。大正8年第1詩集「砂金」を刊行。のちパリ大に留学。昭和6年母校早大の教授となった。鈴木三重吉の「赤い鳥」にもくわわり,童謡「かなりあ」を発表。「東京行進曲」「東京音頭」など歌謡曲,民謡の作詞でも知られる。芸術院会員。昭和45年8月12日死去。78歳。東京出身。詩集はほかに「一握の玻璃(はり)」,著作に「アルチュール・ランボオ研究」,訳詩集に「白孔雀(くじゃく)」。
【格言など】羽織だと想ったのは静かにわたしの躯(み)に積った一つの歳の重みであった(「ある大晦日の夜の記憶」)
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世界大百科事典 第2版
さいじょうやそ【西条八十】
詩人。東京牛込生れ。早大英文科卒。1931‐45年早大仏文科教授。早稲田中学当時よりイギリス婦人に英語を学び,また中学の英語教師に吉江喬松がいたため早くから文学に眼を開かされた。早大在学中の1912年,日夏耿之介らと《聖盃》を刊行(のち《仮面》と改題)。三木露風,川路柳虹,柳沢健,堀口大学らとも交遊した。大正詩壇において,日夏,萩原朔太郎,佐藤春夫らとともに,通常〈芸術派〉とよばれる一群を形づくった。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
西条八十
さいじょうやそ
[没]1970.8.12. 東京
詩人。 1915年早稲田大学英文科卒業。在学中の 13年,日夏耿之介らと同人誌『仮面』を発行,三木露風の『未来』にも参加し,19年処女詩集『砂金』で認められた。メーテルランク風の幻想を繊細優美にうたっている。その後童謡に転じ,『かなりあ』などの『赤い鳥』に発表した作品を『鸚鵡 (おうむ) と時計』にまとめて出版 (1921) 。 24年ソルボンヌ大学に学び,2年後帰国して早稲田大学教授となり,マラルメ,ランボーらの紹介に尽した。また民謡や歌謡曲の作詞家としても活躍した。ほかに詩集『見知らぬ愛人』 (22) ,『美しき喪失』 (29) ,訳詩集『白孔雀』 (20) などがある。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
西条八十
さいじょうやそ
(1892―1970)
詩人。明治25年1月15日東京に生まれる。早稲田(わせだ)中学時代、イギリスの婦人に直接英語を学ぶ。後の訳詩集『白孔雀(くじゃく)』(1920)は彼女に献じられた。また新任の教師吉江喬松(たかまつ)の強い影響を受ける。1909年(明治42)早稲田大学英文科に入学。谷崎精二、広津和郎(ひろつかずお)らは同級生。家庭の事情により東京帝国大学国文選科にも籍を置くが、15年(大正4)早大卒業。在学中から『早稲田文学』や三木露風(ろふう)、川路柳虹(りゅうこう)らの『未来』にも参加。また12年には日夏耿之介(ひなつこうのすけ)らと『聖盃(せいはい)』(のち『仮面』と改題)を創刊し、マラルメやメーテルリンクら広く海外文芸を紹介し論評した。19年第一詩集『砂金』を自費出版。大正末、2年間ソルボンヌ大学に学び、バレリーたちとも交遊。第二次世界大戦終戦まで母校の仏文科教授を務める。高踏的象徴詩をつくる一方、北原白秋(はくしゅう)と並ぶ大正期の代表的童謡詩人でもあった。また『東京行進曲』など多くの流行歌謡の作詞もした。優れた学匠詩人としての一面は大著『アルチュール・ランボオ研究』(1967)が如実に物語っている。61年(昭和36)芸術院会員。昭和45年8月12日没。
[高橋世織]
『『西条八十詩集』(1976・弥生書房)』▽『『西条八十童謡集』(1979・弥生書房)』▽『西条八十著作目録刊行委員会編『西条八十著作目録・年譜』(1972・中央公論事業出版)』▽『西條嫩子ふたばこ著『父西条八十』(中公文庫)』
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精選版 日本国語大辞典
さいじょう‐やそ【西条八十】
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