●西条市【さいじょう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
西条〔市〕
さいじょう
愛媛県東部,燧灘に面する市。北部は道前平野,南部は石鎚山脈の北斜面にあたり,南で高知県に接する。 1941年市制。 1956年加茂村,大保木村の2村と新居浜市の一部を編入。 2004年東予市,小松町,丹原町と合体。古代には条里制がしかれ,中心市街地は近世は松平氏3万石の城下町として発達。近世以後大規模な干拓事業が行なわれた。埋立て地には 1930年代に火力発電所,繊維工場が立地,1964年東予新産業都市に指定された。米作,果樹や野菜の栽培が盛んで,愛宕柿の産地として有名。沿岸漁業も行なわれ,県下有数の養殖ノリの産地。西山の興隆寺は本堂,銅鐘,宝篋印塔が国の重要文化財。飛鳥時代の創建といわれる法安寺跡は国の史跡。西条の陣屋跡には郷土博物館があり,西条祭として有名な伊曾乃神社の秋祭の五十余台のだんじり行列は,美しさで知られる。中野の保国寺の石庭庭園は国の名勝。四国八十八ヵ所第 60番札所の横峰寺,第 61番札所の香園寺,第 62番札所の宝寿寺,第 63番札所吉祥寺,第 64番札所の前神寺がある。飯岡にある往至森 (おしもり) のキンモクセイは国の天然記念物。南部は石鎚国定公園に属し,石鎚山への登山拠点となっている。 JR予讃線,国道 11号線,194号線,196号線,東予有料道路が通じるほか松山自動車道のインターチェンジがある。面積 509.98km2。人口 10万8174(2015)。
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デジタル大辞泉
さいじょう‐し〔サイデウ‐〕【西条市】
⇒西条

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