●要塞【ようさい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
要塞
ようさい
fortress
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デジタル大辞泉
よう‐さい〔エウ‐〕【要塞】
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世界大百科事典 第2版
ようさい【要塞 fortress】
[陸地要塞]
要塞は火砲の発達とともに主としてヨーロッパにおいて17~18世紀ごろから発達し,第1次世界大戦前にその極致に達した。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
要塞
ようさい
ある地域の戦術的価値を高めるために構築された防御的軍事施設。大別して永久要塞と野戦要塞がある。またその行為を要塞化といい、多数の要塞の連なった線を要塞線という。永久要塞は、平時から重要な海岸、港湾、国境、島、都市要地などの地上と地下に堅固な陣地を構築し、砲台、銃座、障害物、通信、観測、医療、居住の各設備や倉庫、交通路を備え、地上、海上、空中からの攻撃に長期的に耐え、また攻撃の拠点となるよう総合的に構成されている。国境、沿岸、島嶼(とうしょ)、要地の各要塞に分類される。構築材としては金属、石、コンクリート、れんが、土砂などで、多大の月日と費用をかけて構築される。野戦要塞は、敵と近接する戦場で比較的短時日に応急的材料で構築するもので、前者に比べて強度や防御力は劣るが、戦闘の膠着(こうちゃく)化につれて補強され、永久要塞化されることが多い。
古代から堅固な城塞や砦(とりで)は数多いが、近代的要塞の代表例は、クリミア戦争時のセバストポリ要塞、150日間の持久力を誇った日露戦争時のロシアの旅順(りょじゅん)要塞、第一次世界大戦時フランスのベルダン要塞、第二次大戦時イギリスの香港(ホンコン)要塞・シンガポール要塞、アメリカのコレヒドール要塞。要塞線では、ドイツのヒンデンブルク、ジークフリート、フランスのマジノ、ソ連のスターリンなど。また日本では、お台場に起源する東京湾要塞などの沿岸要塞、満州(中国東北部)虎頭(ことう)の国境要塞、対馬(つしま)要塞などの島嶼要塞があったが、虎頭要塞以外は戦闘はなかった。現在、要塞の戦略的価値は、機動力の欠如、核兵器の登場、航空機の発達などにより、しだいに低下しつつある。
[寺田近雄]
『浄法寺朝美著『日本築城史』(1971・原書房)』
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精選版 日本国語大辞典
よう‐さい エウ‥【要塞】
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