●要請【ヨウセイ】
デジタル大辞泉
よう‐せい〔エウ‐〕【要請】
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世界大百科事典 第2版
ようせい【要請】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
要請
ようせい
postulate
公準と訳されることもある。ある事柄を成立させるためには必要であるとして、証明なしにたてられる事柄、または命題。カントは、最高善の実現のためには必要であるとして、理論的には証明されない三つの事柄――自由の存在、霊魂の不滅、神の存在――を要請し、これを「実践理性の要請」Postulatと名づけた。またユークリッドは、彼の幾何学を建設するとき、今日われわれがいうところのユークリッド幾何学の公理を要請としてたて、幾何学に限定されないより一般的な公理――たとえば、同一のものに等しいものは相互に相等しい――を、公理として区別した。したがってこの意味では、ユークリッド幾何学の公理は、要請というよりは「公準」といったほうがよい。カルナップは、ことばの意味を規定するものとしてたてられた命題を「意味公準」meaning postulateといった。「独身者は結婚していない」という命題を「独身者」および「結婚していない」ということばが満足すべき命題と考えるならば、それはそれらのことばに関する意味公準の一つである。そしてその意味では、ユークリッド幾何学の要請(公準)は、幾何学に固有なことば――点、直線、平面など――に関する意味公準であるといえる。
[黒崎 宏]
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精選版 日本国語大辞典
よう‐せい エウ‥【要請】
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