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見沼通船堀

朝日新聞掲載「キーワード」

見沼通船堀
江戸時代中期の1728年、灌漑(かんがい)用のため池「見沼溜井(ためい)」の干拓でできた見沼田んぼに水を引くため、見沼溜井に代わる用水として見沼代用水が開削された。東縁(べり)と西縁の2本の水路と、その間の芝川を結んだのが、通船堀(長さ約1キロ)。江戸とを結ぶ水運に重要な役割を担ったとされる。
(2010-08-24 朝日新聞 朝刊 埼玉 1地方)

出典:朝日新聞掲載「キーワード」

デジタル大辞泉

みぬま‐つうせんぼり【見沼通船堀】
江戸時代、芝川と見沼代用水の間につくられた閘門(こうもん)式運河。享保16年(1731)開通。灌漑(かんがい)用水が不要となる冬期に、周辺の村と江戸とを結ぶ舟運に用いられた。昭和6年(1931)廃止遺構は国の史跡

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世界大百科事典 第2版

みぬまつうせんぼり【見沼通船堀】

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国指定史跡ガイド

みぬまつうせんぼり【見沼通船堀】

埼玉県さいたま市緑区大間木ほかにある閘門(こうもん)式運河。1731年(享保16)に幕府勘定吟味役だった井沢弥惣兵衛為永によって造られた日本最古の閘門式(水門を設けて水位の差を調節し、船を通す方式)運河で、内陸水路の発達を知るうえで貴重な遺跡であることから、1982年(昭和57)に国の史跡に指定された。通船堀は見沼代用水周辺の村々から江戸へ、おもに年貢米を輸送することを目的として、東西の代用水と芝川を結ぶかたちで八丁堤の北側に造られた。東縁路が約390m、西縁路が約654mあり、代用水と芝川との間に水位差が約3mもあったため、それぞれ水門を設け、水位を調節して船を上下させた。通船堀を通って運ばれたものは年貢米のほか、野菜、薪炭、酒、魚類、醤油、日用品など。通船は明治時代にも盛んに行われたが、陸上交通の発達によってすたれ、1931年(昭和6)には使われなくなった。JR武蔵野線東浦和駅から徒歩約5分。

出典:講談社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

見沼通船堀
みぬまつうせんぼり

埼玉県さいたま市緑区大間木(おおまぎ)から下山口新田(しもやまぐちしんでん)にかけて所在するわが国最古の閘門(こうもん)式運河。1728年(享保13)井沢弥惣兵衛為永(やそべえためなが)は幕府の命を受けて、灌漑(かんがい)用水路である見沼代用水を開削した。この用水はさいたま市大間木の付島(つきしま)から川口市神根(かみね)を結ぶ八丁堤の北側で、東縁用水(ひがしべりようすい)と西縁用水が約1キロメートルに接近し、真ん中に芝川が流れている。為永は代用水を利用して、沿岸の村々と江戸を結ぶ舟運を計画し、1731年に東・西縁用水と芝川を結ぶ通船用の水路を開削した。通船堀は東縁側で約390メートル、西縁側で約650メートルあるが、両用水と芝川との水位差が3メートルあったため、東と西の通船堀に各2か所ずつの閘門を設けて水位を調整し、船を上下させた。通船堀の使用期間は、灌漑用水不用の毎年12月から2月ごろまでで、船は大きいので長さ14メートル、幅2メートル余あり、米約200俵を積んだという。下り荷は米、麦、野菜、薪(たきぎ)、木材、漬物、樽柿(たるがき)、みそ、酒など、上り荷は豆粕(まめかす)、菜種粕(なたねかす)、干鰯(ほしか)、下肥(しもごえ)、塩、魚、しょうゆ、荒物などであった。通船差配役は為永に協力した江戸商人高田茂右衛門(もえもん)と鈴木文平が任命され、以後両家の管理下に置かれた。1874年(明治7)に見沼通船会社が設立され盛況を呈したが、1883年日本鉄道会社線(上野―熊谷間)、1885年東北本線開通と、大正期の貨物自動車の普及により衰退し、1931年(昭和6)2月に廃止された。1982年7月、貴重な産業遺構として国の史跡に指定された。さいたま市立浦和博物館(さいたま市緑区)に通船堀の模型が展示されている。

[大村 進]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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事典・日本の観光資源

見沼通船堀
(埼玉県さいたま市緑区)
荒川をめぐる旅100選」指定の観光名所。

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見沼通船堀
(埼玉県さいたま市緑区)
歴史の道百選」指定の観光名所。

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