●視程【してい】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
視程
してい
visibility
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デジタル大辞泉
し‐てい【視程】
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世界大百科事典 第2版
してい【視程 visibility】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
視程
してい
大気の濁りの程度を表す尺度の一つ。気象視程ともいう。大気が清澄で遠方の山並みがよく見えるときは視程は50キロメートル以上であり、霧がかかっているときは1キロメートル以下である。大気の濁りの程度を直接表す別の尺度として、光学器械を用いて客観的に求めた「気象光学距離」と名づけられたものがある。視程はその目視観測に相当する。
視程の観測結果は、気団の種類の判定、煙霧や霧などの濃さの判定などに使われる。実用的には道路、鉄道、航空などにおける運行管理に利用され、また近年には大気汚染の濃度の指標としても使用されている。
視程は通常、目視観測で行われ、キロメートル単位、近距離では100メートルあるいは10メートル単位で表す。ただし目視観測では観測者の主観が入りやすいため、あまり細かい測定はできがたいので、階級で表すこともある。なお空港の滑走路付近では透過率計などの光学器械を用いて観測することもある。
目視観測で得られた世界各地の観測値を相互に比較できるように、視程観測の方法は国際的に次のように決められている。昼間は空を背景とした黒ずんだ目標物を選び、それが肉眼で識別できる最大の距離を観測する。目標物の大きさは、視角が0.5~5度程度とし、たとえば一軒家、あまり大きくないビル、煙突、木立群などが適している。遠方の目標としては空を背景にした山がよい。これらをあらかじめ図示(夜間の目標も含め)しておくと便利である。
夜間は目標物として外灯や、建物の窓から見える集光されない白色の電灯(光度25~100カンデラ程度)を選ぶ。さまざまな距離の電灯のうち、ほとんど識別できなくなった電灯の距離を求め、それとその電灯の光度(カンデラ)とから図表を用いて視程を求める。この方法を用いると、たとえ暗夜で100メートル先が見えない場合でも、大気の濁りぐあいに応じて視程は10キロメートルとか20キロメートルという値になる。
[大田正次]
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精選版 日本国語大辞典
し‐てい【視程】
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