@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

観阿弥【かんあみ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

観阿弥
かんあみ
[生]元弘3=正慶2(1333)
[没]元中1=至徳1(1384).5.19. 駿河
南北朝時代の能役者,能作者。芸名観世。本名清次。観世流始祖で,世阿弥の父。曲舞 (くせまい) を,大和猿楽に導入するなど,世阿弥の大成の基礎を築いた。 42歳のときに将軍足利義満に見出され,世阿弥とともにその庇護を受けた。能役者としてのすぐれた技量は世阿弥の伝書に詳しく述べられている。作者としてもすぐれ,『自然居士 (じねんこじ) 』『卒都婆小町 (そとばこまち) 』などには,観阿弥の作者としての個性が認められる。また,能楽論の面では,世阿弥の著『風姿花伝』にその教えが記されており,衆人愛敬を事とした観阿弥の面目がうかがわれる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

かんあみ〔クワンアミ〕【観阿弥】
[1333~1384]南北朝時代の能役者・能作者。観世流の始祖。伊賀の人。名は清次(きよつぐ)。世阿弥の父。大和猿楽(やまとさるがく)曲舞(くせまい)などの要素を加え、を革新してを大成させた。作「自然居士(じねんこじ)」「卒都婆小町(そとばこまち)」など。かんなみ。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

かんなみ〔クワンアミ〕【観阿弥】

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル版 日本人名大辞典+Plus

観阿弥 かんあみ
1333-1384 南北朝時代の能役者,能作者。
世阿弥(観世元清)の父。観世流の初代大夫(たゆう)。正慶(しょうきょう)2=元弘(げんこう)3年大和(奈良県)の山田猿楽の家に生まれる。結崎(ゆうざき)座(のち観世座)をひきい,京都に進出。応安7=文中3年(1374)ごろ今熊野で演じた猿楽を契機に将軍足利義満の後援をうけ,一座の基礎をきずく。猿楽に田楽の長所や曲舞(くせまい)の要素をとりいれ洗練された能を確立した。至徳元=元中元年5月19日死去。52歳。名は清次。法名は観阿弥陀仏。作品に「卒都婆(そとば)小町」「自然居士(じねんこじ)」「通(かよい)小町」など。

出典:講談社
(C)Kodansha 2015.
書籍版「講談社 日本人名大辞典」をベースに、項目の追加・修正を加えたデジタルコンテンツです。この内容は2015年9月に更新作業を行った時点での情報です。時間の経過に伴い内容が異なっている場合がございます。

世界大百科事典 第2版

かんあみ【観阿弥】
1333‐84(元弘3‐元中1∥至徳1)
南北朝時代の能役者。初代の観世大夫で能楽シテ方観世流の始祖。世阿弥の父。〈かんなみ〉とも呼ぶ。実名は清次(きよつぐ)。芸名が観世。観世が子孫に世襲され,後に座名ともなった。出家号(法名)が観阿弥陀仏で,観阿,観阿弥はその略称。大和の多武峰(とうのみね)近辺で活動したらしい山田猿楽の,美濃大夫の養子の三男で,長兄が宝生大夫だった。多武峰寺(談山神社)・興福寺・春日神社の神事芸能に参勤する義務と権利を持つ大和猿楽四座の一つの結崎(ゆうざき)座(創立は鎌倉中期以前か)に所属し,早くから同座の能役者の棟梁だったらしい。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

かんなみ【観阿弥】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

大辞林 第三版

かんあみ【観阿弥】
1333~1384 南北朝時代の能役者・能作者。名は清次きよつぐ。芸名、観世。法名、観阿弥陀仏(観阿弥・観阿)。世阿弥の父。大和の人。猿楽大和四座の一つ結崎ゆうざき座(のちの観世座)の始祖とされるが、異説もある。足利義満の後援を得て能の質的向上を図る。近江猿楽や田楽の長所を摂取して幽玄な芸風をうち出し、曲舞くせまいを取り入れて謡を改革した。作品「自然居士」「卒都婆小町」など。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

かんなみ【観阿弥】
かんあみ観阿弥

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

観阿弥
かんあみ
(1333―1384)
南北朝時代の能役者、能作者。観世(かんぜ)流の初代大夫(たゆう)。実名結崎清次(ゆうざききよつぐ)、通称三郎、芸名観世。大和(やまと)(奈良県)の古い山田猿楽(さるがく)の家に生まれ、のちに結崎座(観世座)を創立する。1374年(文中3・応安7)初めて京都に進出し、12歳の長男世阿弥(ぜあみ)とともに今熊野(いまくまの)で演じた新しい芸能は、青年将軍足利義満(あしかがよしみつ)の心をとらえた。以後は義満後援のもとに世阿弥と2代にわたって能を大成した。座の属した大和猿楽の演劇性を基礎としながら、ライバル的芸能であった田楽(でんがく)の長所や、近江(おうみ)猿楽の唯美主義を取り入れ、世界でも類のない長い生命力をもつ演劇、現代まで演じ継がれる能の基礎を打ち立てた。当時流行していた曲舞(くせまい)を能の主要部分に導入し、従来のメロディ本位の小謡節(こうたぶし)に、リズムとテンポのおもしろさを加えた音楽上の改革も観阿弥の大きな功績である。作品に『自然居士(じねんこじ)』『卒都婆(そとば)小町』『四位少将(しいのしょうしょう)』(『通(かよい)小町』の原作)などがあり、いずれも創成期の生気に満ちた傑作である。とくに俗語までを駆使した会話のおもしろさは比類がない。ほかに『江口(えぐち)』『求塚(もとめづか)』の作曲(あるいは作詞も)、『松風』の原作などもある。芸術論としての著書は残していないが、世阿弥の『風姿花伝(ふうしかでん)』(花伝書)は観阿弥の教えを忠実に祖述したものである。いかにして観客の心をとらえるかという「花」の戦術論と、「幽玄」の美の本質、歌舞の二道、つまり音楽的要素と舞踊的要素の融合による演劇の方向が述べられ、日本を代表する芸術論である。役者としても力感に満ちた幽玄無上の名人であり、大男ながら女性の役に扮(ふん)すると細々とみえ、『自然居士』では10代の美少年を演じきったという。晩年に至るまであらゆる芸域にわたる能をみせ、貴族階級から遠国の一般大衆までを魅了したことが、世阿弥の遺著によって知られる。駿河(するが)(静岡県)に巡業中、52歳で客死。1983年(昭和58)には没後600年の催しが各地で行われた。[増田正造]
『野上豊一郎著『観阿弥清次』(1949・要書房) ▽戸井田道三著『観阿弥と世阿弥』(岩波新書)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

旺文社日本史事典 三訂版

観阿弥
かんあみ
1333〜84
室町前期の能役者・能作者。観世流の祖
名は清次 (きよつぐ) 。世阿弥の父。伊賀で生まれ,同国小波多 (おばた) で座を結成。のち大和結崎 (ゆうさき) に出て,興福寺・春日神社に奉仕。1374年将軍足利義満に見いだされて庇護をうけ,猿楽能発展の機を得る。物まね中心の大和猿楽に曲舞 (くせまい) ・田楽能 (でんがくのう) を加えて能を大成した。

出典:旺文社日本史事典 三訂版
執筆者一覧(50音順)
金澤利明 竹内秀一 藤野雅己 牧内利之 真中幹夫
 
Copyright Obunsha Co.,Ltd. All Rights Reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

観阿弥」の用語解説はコトバンクが提供しています。

観阿弥の関連情報

関連キーワード

建武新政日本におけるおもな時代区分守邦親王鎌倉幕府元弘の乱赤橋英時赤橋守時安達時顕有元佐弘大仏貞直

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation