●解体新書【かいたいしんしょ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
解体新書
かいたいしんしょ
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デジタル大辞泉
かいたいしんしょ【解体新書】
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世界大百科事典 第2版
かいたいしんしょ【解体新書】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
解体新書
かいたいしんしょ
解剖学書。日本最初の本格的な西洋医学の翻訳書。本文4冊、別に序文と図譜を掲げた1冊からなる。1774年(安永3)刊。日本で初めてのこの翻訳事業の中心になったのは前野良沢(りょうたく)と杉田玄白(げんぱく)で、中川淳庵(じゅんあん)・桂川甫周(かつらがわほしゅう)ら多くの人々が協力した。1771年(明和8)から4年間にわたる苦心・努力のさまは、杉田玄白の回想録『蘭学事始(らんがくことはじめ)』のなかに詳細かつ新鮮に記されている。
一般に『ターヘル・アナトミア』とよばれている原書は、正しくは、ドイツのクルムスJohann Adam Kulmusが1722年に著した『解剖図譜』Anatomische Tabellenを、ライデンのディクテンGerardus Dictenがオランダ語訳した『Ontleedkundige Tafelen』(1741)で、杉田玄白らが依拠したのはその第2版であった。これは小型本で、その内容は簡単な本文とやや詳しい注記からなり、27枚の図譜を付した初学者向きの医書である。『解体新書』は全文漢文で記述され、原書の本文だけを訳出し、注記は訳していない。図譜は小田野直武(なおたけ)が描き、原書は銅版であるが、本書は木版である。付図の数は原書よりやや多くなっているが、それは他の西洋医学書からも引用したことによる。図譜を掲載する冊子には、ほかに吉雄耕牛(よしおこうぎゅう)の序文と杉田玄白の自序、および凡例が載っている。
[大鳥蘭三郎]
『三枝博音編『復刻 日本科学古典全書 第8巻』(1978・朝日新聞社)』▽『酒井シズ訳『解体新書』(1978・講談社)』
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精選版 日本国語大辞典
かいたいしんしょ【解体新書】
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旺文社日本史事典 三訂版
解体新書
かいたいしんしょ
1774年刊。本文4巻,付図1巻。全文漢文体。ドイツ人クルムス著『解剖図譜』のオランダ語訳書(原名ターヘル‐アナトミア)を携え,杉田玄白・前野良沢らが'71年江戸小塚原刑場で死刑囚を解剖し,その正確さに驚き翻訳に着手し,『解体新書』として刊行。自然科学・蘭学の興隆に貢献した。その翻訳の苦心談が『蘭学事始 (らんがくことはじめ) 』である。
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