●解離【かいり】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
解離
かいり
dissociation
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デジタル大辞泉
かい‐り【解離】
1 解け離れること。また、解き離すこと。
2 一つの分子が可逆的に分解して、その成分原子や原子団、分子あるいはイオンに分かれること。イオンに分解する場合は特に電離という。
3 意識・記憶・同一性・知覚・感情などの心的機能の統合性が失われた状態。
出典:小学館
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栄養・生化学辞典
解離
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世界大百科事典 第2版
かいり【解離 dissociation】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
解離
かいり
dissociation
分子がより小さな、あるいはより簡単な分子や、原子団、イオンまたは原子に分解するとき、あるいは結晶が気体分子を放出したり、溶液になってイオンに分解するときなど、元の分子や結晶と分解生成物との間に平衡関係が成立するか、可逆的であるようなとき、これらの分解を解離という。とくにイオンに解離するときは電気解離、略して電離といい、熱による場合を熱解離などという。
たとえば、ヨウ化水素を一定濃度に保つと次のような解離平衡が成り立つ。
2HIH2+I2
このときヨウ化水素aモルが反応してxモルが解離したとすると、このときの平衡定数Kは、
K=x2/4(a-x)2
であり、このKを解離定数といい、xを解離度といっている。
炭酸カルシウムの熱解離では次のようになる。
CaCO3CaO+CO2
このとき、炭酸カルシウムと酸化カルシウムは固相であるが、放出される二酸化炭素は気体であり、気体の圧力は反応温度によって一定の値をとる。この圧力を解離圧という。このときの解離圧は低温では低いが、897℃で1気圧となる。塩化ナトリウムを水に溶かすとNa+とCl-とに電離する。しかし結晶そのものもNa+とCl-とから成り立っているので、状態が変わっただけとみることもできる。このような強電解質では電離は完全であるが、弱電解質たとえば酢酸やアンモニアなどでは電離は完全ではなく、電離平衡が成立する。このようなときの解離定数は、酸解離定数、塩基解離定数などとよばれる。
[中原勝儼]
『木村優・中島理一郎著『分析化学の基礎』(1996・裳華房)』▽『加藤忠蔵・菅原義之著『分析化学――理論と機器分析』(2000・昭晃堂)』
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精選版 日本国語大辞典
かい‐り【解離】
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化学辞典 第2版
解離
カイリ
dissociation
一つの分子が二つ以上の断片(安定分子,遊離基,イオンなど)に可逆的に分かれること.ただし,光化学反応でしばしば見られるように,光の吸収で生じた遊離基が二次的反応を起こして不可逆的になる場合も,最初の段階はやはり解離(光解離)という.溶液中における電解質の解離は電離ともいう.
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