●言語地理学【げんごちりがく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
言語地理学
げんごちりがく
linguistic geography
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デジタル大辞泉
げんご‐ちりがく【言語地理学】
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世界大百科事典 第2版
げんごちりがく【言語地理学 linguistic geography】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
言語地理学
げんごちりがく
ことばの地理的分布を言語地図によって研究する分野。〔1〕いろいろな言語が世界のどこで話されているか、〔2〕個々の言語現象が世界にどのように分布するか、を扱う分野をもさす。〔3〕方言の総体的な違いを問題にする方言区画論は、〔4〕の方言地理学と関心の向け方が違う。〔4〕一言語内の方言による違いを個々の現象ごとに考察する分野は「方言地理学」ともよばれ、盛んに研究されている。〔4〕の意味の言語地理学は、現在の地理的分布パターンを基に、過去の言語変化を推定するという特色をもち、歴史言語学の一分野とも位置づけられる。言語史を復原する手掛りは二つある。(1)相互に交流のない離れた地域に同じ現象(A)が分布するときには、現象(A)は古くは中間地域にもあって連続した分布をなし、後世、別の言い方(B)が発生したために分断された、と考えうる(
の(1))。(2)文化的中心地付近に分布するのは新しい言い方(B)で、辺境に分布するのは古い言い方(A)という一般傾向がある( の(2))。したがって、国土の両端に同じ言い方(A)があり、文化的中心地(京都)付近に別の言い方(B)があるというように、(A)(B)二つの条件に同時に合致するような場合( の(3))は、中央の言い方(B)が新しく広がった可能性が非常に大きい。これが「方言周圏論」である。言語地理学によって推定される変化は、相対年代だけである。過去の文献と突き合わせると、日本の方言差から得られる最古の段階は、せいぜい奈良時代をすこしさかのぼるくらいである。[井上史雄]
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精選版 日本国語大辞典
げんご‐ちりがく【言語地理学】
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