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許可【きょか】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

許可
きょか
(1) 法令による一般的禁止特定の場合に解除する行政行為。法令上は許可,免許,認可などの用語が用いられる。これらは単に不作為義務を解除し,人として本来自然に有する自由を回復するにすぎず,新たに権利を設定する特許や,他の法律行為効力を補充する認可とは異なる。ただ特定の者に許されることから事実上独占的利益が保障され新たな許可を与えることが,すでに許可を受けている者その他の利害関係人に広く影響を及ぼす場合が多く,また許可の拒否が本来有する自由の禁止の継続になるため,許可過程には手続の適正化をはかる措置が定められていることが多い。許可を受けないでした行為行政罰,行政上の強制執行の対象となることがあるが,その私法上の効果はそれだけの理由で否認されることはない。 (2) 民法では,未成年者の営業を法定代理人が許す場合に用いられ (6条) ,同意と同じ。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

きょ‐か【許可】
[名](スル)
願いを聞き届け、ある行為・行動を許すこと。「外出の許可が下りる」「使用を許可する」
ある行為が一般に禁止されているとき、特定の場合にそれを解除し、適法にその行為ができるようにする行政行為警察許可財政許可・統制許可などがある。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

きょか【許可】
行政法学上の概念。人の行動を規制するための行政上の手法の一つとして〈許可制〉がある。これは,あるの行動をひとまず一般的に禁止したうえで,個々人についてこの禁止を解除するかどうかを行政庁に決定させるというしくみである。〈許可〉とは,この場合に,行政庁が一般的禁止を個別に解除する行為を指し,許可制を定める目的に応じて警察許可(自動車運転免許),財政許可(例,関税法による輸入許可)等々に分類される。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

きょか【許可】
スル
(目上や公的な立場から)願いを許すこと。 出席を-する
法令により一般的に禁止されている行為を、行政機関が特定の場合に解除し、適法に行えるようにすること。免許。 -書 -証
特許に同じ。 ガス事業の-
認可に同じ。 農地売買の-

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

許可
きょか
一般的禁止(不作為義務)を特定の場合に解除し、適法に特定の行為をなすことを許すことをいう。公共の福祉に反する個人の行動を規制する行政の監督手法の一つで、個人が行動に出る前に、その行為が許されるかどうかを事前にチェックするシステムである。行政法学上の観念で、実定法上の用語例とは関係がないので、法律の規定上、認可・免許とよばれるものも、学問上では許可になることがあり、逆に実定法上、許可という用語が用いられていても、学問上は特許や認可とされることがある。許可制度の置かれる法領域や目的により、警察許可、規制許可、財政許可などに分けられる。飲食店の営業許可、公衆浴場業の許可、旅館業の許可、自動車運転免許、風俗営業の許可、薬の製造承認、酒屋の販売免許、農地転用の許可、バス・タクシーなどの免許、住宅団地などの開発許可などがその例である。建築確認は建築計画が法令に適合することを確認する行為で、いわゆる確認行為の一種であるが、建築の一般的禁止を事前に解除する許可的な性質も有する。
 許可は、行政上の見地から公共の福祉に反しないことを確認して不作為義務を解除するにとどまるもので、許可権者の私法上の権利の有無とは関係がない。たとえば、甲・乙間で所有権の帰属が争われている旅館の建物について、甲・乙がともに旅館業の許可を出願した場合、甲・乙が欠格事由に該当せず、当該旅館が公衆衛生上の基準に合致する限り、両者とも許可が与えられる。現実に営業できるかどうかは甲・乙間の民事訴訟により決せられる。また、自分の建物について他人が営業許可を得ても、その取消訴訟を提起する利益は認められない。したがって、所有権に基づき明け渡しなどを求めるべきである。
 許可を要する行為を許可を得ないでしたときは、処罰されるとともに行政強制の対象となることがあるが、その行為の私法上の効力には関係がない。たとえば、道路運送法による免許を受けない、いわゆる白タク(白ナンバーの無免許タクシー)の経営者は同法違反により処罰の対象となるが、その乗客は料金支払義務を免れない。建築確認を得ないで建築基準法違反の建物を建てると、処罰の対象となるほか、行政代執行により取り壊されることがありうるが、その所有権は否定されない。
 許可と混同しやすい概念として、特許、認可がある。特許は相手方に権利・権利能力・包括的な法律的地位を設定する点で、権利を与えない許可と区別され、認可は法律行為に効力を与える行為である点で、私法上の効力を左右しない許可と区別される。[阿部泰隆]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

きょ‐か【許可】
〘名〙
① 許すこと。願いごとなどを聞きとどけること。
※保元(1220頃か)下「才智既蒙彼許可
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉五「其説始て英国及他邦の学士家に許可せらるるに至り」 〔世説新語‐言語〕
② 法令によって一般的に禁止されている行為について、特定の場合にこれを解除し、適法にその行為をすることができるようにする行政行為。→認可。〔仏和法律字彙(1886)〕
※民法(明治二九年)(1896)一四条「妻が左に掲げたる行為を為すには夫の許可を受くることを要す」

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こ‐か【許可】
〘名〙 (「こ」は「許」の呉音) 密教で、阿闍梨が弟子に法の相伝を許すこと。許可を伝法と区別するものと、同一と見るものとがある。〔色葉字類抄(1177‐81)〕

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