●詭弁【きべん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
詭弁
きべん
sophistikē; sophistry
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デジタル大辞泉
き‐べん【×詭弁/×詭×辯】
2 《sophism》論理学で、外見・形式をもっともらしく見せかけた虚偽の論法。
[補説]1は「奇弁」、2は「危弁」とも書く。また、「弁が立つ」との混同で、「詭弁が立つ」とするのは誤り。
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世界大百科事典 第2版
きべん【詭弁 sophism】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
詭弁
きべん
sophistikē ギリシア語
sophism 英語
sophistry 英語
相手を言いくるめるためのごまかしの議論。とくにギリシアのソフィストたちの用いた、実は非論理的であるのに見かけのうえでは論理的な議論をいう。真実を明らかにするためにではなく、ただ論争に勝つためになされる。この場合、たとえば「年をとるのは年をとっていない者である。ゆえに、年をとった者は若者である」といった、ことばのあいまいさを利用した議論や、「ソクラテスは人間である。しかるにコリスコスはソクラテスではない。ゆえにコリスコスは人間ではない」といった、にせの論理が用いられた。論理の規則に無知であったり、日常の習慣や感情にまどわされるとき、詭弁にごまかされやすい。アリストテレスは『詭弁的論駁(ろんばく)』でそのさまざまな例を示し、対抗の仕方を教えている。しかし他方では、ソクラテスの哲学的議論のような真正の論理が詭弁としてかたづけられることも多く、むしろこのほうを警戒すべきであるともいえる。
[田中享英]
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