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話本【わほん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

話本
わほん
Hua-ben
中国,宋,代の講談の台本中国の都市は宋代にいたって貨幣経済の発達に伴って繁栄し,市民の生活も余裕をもつようになった。そして 汴京 (べんけい) や臨安などの大都市では瓦舎 (がしゃ。瓦子 ) と呼ばれる繁華街の寄席で「説話」と呼ばれる講談が流行した。その講談の台本が話本で,初めは講釈師 (説話人) の便宜のためのメモであったが,のちにはそれが商業出版の対象となり,さらに明以降ではその形式をふみつつ,初めから読むために創作されるようになって,今日でいう小説の名に近いものとなっていった。また一連の話本を総合加筆したものが発展して『水滸伝』『三国志演義』などの傑作を生み,明,清代の口語小説発展の素地をつくった。 (→平話 )  

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デジタル大辞泉

わ‐ほん【話本】
中国の宋代から元のころまで行われた、口語体で書かれた語り物の台本。講史の台本を平語というのに対して、物語の台本をいう。

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世界大百科事典 第2版

わほん【話本】

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日本大百科全書(ニッポニカ)

話本
わほん

中国、宋(そう)・元(げん)時代の講談の台本。中国の都市は宋代に、商工業の発達とともに繁栄し、市民生活にも余裕が生まれ、民間演芸が大いに発展した。北宋の首都の汴京(べんけい)や南宋の首都の臨安などの盛り場では、多くの演芸小屋ができ、演劇、影絵芝居などとともに「説話」とよばれる講談が流行した。そして初め、講釈師(説話人)たちの便宜のためのメモとして書き留められたその台本が、のちに下級文人の加筆を経て、読み物として人々に喜ばれるようになった。明(みん)代に入ると、その形式を踏みつつ、初めから読むことを目的に創作されるようになり、それがやがて商業出版の対象となり、今日でいう小説に近いものが生まれた。話本とはそれらの総称であるが、明代以降の創作を擬話本とよんで区別することもある。『京本(けいほん)通俗小説』『清平山堂話本』など、比較的早く編集された話本集に収められる諸編は初期の形態をとどめ、講釈師の語りぶりを伝えるものが多く、『三言』『二拍』とだんだん擬話本の比率が増えている。そして『水滸伝(すいこでん)』『三国志演義』などの口語長編小説は、同一題材の一連の話本を首尾一貫させ、加筆発展させて生まれたものである。

[今西凱夫]

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精選版 日本国語大辞典

わ‐ほん【話本】
〘名〙 中国の宋・元時代の、口語体の語り物(講釈)の台本から発展した読みもの。「水滸伝(すいこでん)」「三国志演義」などは、ここから加筆発展した。

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