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誹諧歌【はいかいか】

日本大百科全書(ニッポニカ)

誹諧歌
はいかいか
正格に対する破格の歌。『古今和歌集』で歌の分類の一つとしてたてられ、整っていて優美な、公の場にかなう正格の歌に対する破格の歌を総称しようとしたようであり、遊び的で知的技巧性が強く、口語、俗語も多く用いている。「むめの花みにこそきつれ鶯(うぐひす)のひとくひとくといとひしもをる」(古今集)。平安後期にすでにその意味がわからなくなり、そのころから『史記』の注にいう「滑稽(こっけい)」の意に解するようになった。『千載(せんざい)和歌集』以下のいくつかの勅撰(ちょくせん)和歌集にあわせて175首みられるが、和歌としては第二義的なものと考えられていた。しかし、その滑稽、洒落(しゃれ)、軽み、知巧性などの要素は、連歌(れんが)、狂歌、俳諧などの源流となっており、その文学史的意義は重要である。近世では「誹諧」を「俳諧」と同義に解していた。[新井栄蔵]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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