●貝細工【カイザイク】
デジタル大辞泉
かい‐ざいく〔かひ‐〕【貝細工】
2 キク科の多年草。園芸上は一年草とする。高さ60~90センチ。全体に綿毛をかぶり、茎と葉の基部とに長い翼がある。夏から秋、黄色い頭花を開く。花は乾いているように見え、貝殻の細工物を思わせる。オーストラリアの原産。ドライフラワーにする。アンモビウム。
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
かいざいく【貝細工】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
貝細工
かいざいく
貝殻で種々の模様や装飾品、器具などをつくること、およびその細工物をいう。江戸末期、江の島の旅籠(はたご)が料理に出した貝の殻を、客に持たせて帰らせ人気を集めたことから、江の島参詣(さんけい)の土産(みやげ)品として、貝細工が始まったといわれている。当初は家内的に加工されていたにすぎなかったが、しだいに商品化され、需要に伴い相当量の製品がつくられるようになった。大正末期から昭和の初期になると、機械が導入され大量に生産され、土産品店で大いに売られるようになった。戦後には輸出もされるまでになった。
貝細工の特徴は、細工の工程を全体でとらえるというのではなく、それぞれの技術が完全に分業されていることである。たとえば、ある業者は彫りのみ、またある業者は磨きだけであったり、あるいは数種の寄せた貝の接着技術しか行わないというところにある。製品は、室内装飾品から装身具、日用品まで多種にわたっている(青貝蒔絵(まきえ)、人形、動物・花・鳥などの置物、コンパクト、イヤリング、ネックレス、指輪、カフスボタンなどの装身具、菓子鉢、盆などの日用品)。現在は、大量に貝を必要とするため、材料となる貝殻は世界各地から輸入している。また加工時における粉塵(ふんじん)公害のため、工場を移転したところもある。
[秋山光男]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
動植物名よみかた辞典 普及版
貝細工 (カイザイク)
植物。キク科の一年草
出典:日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」
(C) Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
かい‐ざいく かひ‥【貝細工】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「貝細工」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●貝細工の関連情報