@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

負性抵抗【ふせいていこう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

負性抵抗
ふせいていこう
negative resistance
機械的または電気的抵抗が負の値をとる場合をいう。通常の正の抵抗はエネルギーを消散する。たとえば,水平な雪の上を滑るスキーは雪との摩擦抵抗のために運動エネルギーが次第に失われて静止する。失われた運動エネルギーは熱エネルギーに変換されて雪を溶かす。ニクロム線などの抵抗体に電流を流すと,電力が消費されてそのかわりに熱が発生する。ところが,負性抵抗を示すものに電流を通じると,かえって電力が発生し,外部回路に電力が供給される。熱力学の法則によれば,いかなるエネルギーも無から生じることはないので,発生したエネルギーに見合うだけのエネルギーは他の別の形で負性抵抗に供給されているはずである。負性抵抗の一例としてエサキダイオードがある。エサキダイオードは,特性曲線からわかるように,電圧を決めると電流値が一義的に定まるが,電流を決めても電圧には3つの可能な値が存在するので一義的に定まらない。こういう型の負性抵抗を電圧制御型負性抵抗と名づける。これに対して,電流を決めると電圧が一義的に定まるものを電流制御型負性抵抗という。アーク放電,ダブルベース・ダイオード,SCR,サイリスタによる負性抵抗はこの型に属する。真空管やトランジスタなどの増幅素子に正帰還を施しても負性抵抗をつくることができる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

ふせいていこう【負性抵抗 negative resistance】
電子回路に用いられるふつうの抵抗は,それを流れる電流が増加すると,抵抗間に現れる電圧はそれに比例して増大する。それに対し,電流‐電圧特性のある区間で電流を増加させたとき電圧が減少する現象を示すもの(電流制御型),あるいは電圧を増加させたとき電流が減少する現象を示すもの(電圧制御型)がある(図)。このような現象を負性抵抗といい,負性抵抗を示す素子負性抵抗素子という。前者の型を示すものには,PNPNダイオードが,後者の型を示すものには,トンネルダイオードガンダイオードなどがある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

負性抵抗」の用語解説はコトバンクが提供しています。

負性抵抗の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation