@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

賃金格差【ちんぎんかくさ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

賃金格差
ちんぎんかくさ
wage differential
賃金構造を見る場合の重要なファクターで同一時点における産業間,企業規模間,男女間の賃金水準の相対的な開きをいう。一般に,労働市場の引き締まり度合いが強まれば,賃金格差は縮小する傾向にある。ただし,こうした賃金格には,比較する労働者の属性の違い (勤続年数,学歴,企業規模別労働者割合等) による格差が反映されており,こうした条件をそろえた場合の格差は,通常縮小する点には注意する必要がある。 1990年度『経済白書』により 70年代後半以降について主な賃金格差の動きを見ると,産業間の格差は拡大しており,労働者構成の違いを調整しても,やはり拡大傾向にある。企業規模間格差もおおむね拡大傾向にあるが,労働者構成を調整してみると規模間格差はかなり小さくなる。また,男女間の格差は縮小傾向にあり,女子の賃金は男子の6割程度であるが,これも属性調整を行なうと格差は縮小する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

ちんぎん‐かくさ【賃金格差】
同一時点における賃金水準年齢・勤続年数・学歴・職種・性・雇用形態・産業・企業規模・地域などの違いごとに比較した場合の差。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

人材マネジメント用語集

賃金格差
・Wage Differential
・同一時点における賃金水準を年齢・勤続年数・学歴・職種・性・雇用形態・産業・企業規模・地域などの違いごとに比較した場合に見られる賃金の差のこと。100分率で示されることが多い。

出典:(株)アクティブアンドカンパニー

世界大百科事典 第2版

ちんぎんかくさ【賃金格差】

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

賃金格差
ちんぎんかくさ
wage differential

賃金水準を相互に比較した場合にみられる相対的な賃金の開きのこと。賃金格差をみる際には、一般に、ある一定の基準に基づいて労働者をグループ分けし、同一時点をとって比較する方法をとる。通常、問題とされる賃金格差には、労働者の属性の違いに注目する男女別、年齢別、学歴別、勤続年数別などの格差、企業の性格の違いに注目する産業別、企業規模別、地域別などの格差、国際的な関係をみる国別の格差などがある。実際に用いられるときには、その利用目的に応じて、これらがさまざまに組み合わされることが多い。

 賃金格差を基礎づけている基本的要因は、労働力の価値の差と、労働力商品の需要供給関係の違いであるが、これらが現実の賃金格差をそのまま規定しているわけではなく、現実の賃金格差は、労働者間のさまざまな差異を利用して賃金水準を押し下げようとする資本家の賃金政策、それに対抗して格差の是正を求める労働組合の運動、最低賃金制などの国の賃金制度などの諸要因による作用を受けたものである。また、国別の賃金格差は、各国の労働者階級の置かれた歴史的・社会的諸条件、自然的条件、物価水準、労働生産性の違いなどの諸要因にも規定されている。

 日本の場合、欧米の先進諸国に比べて賃金格差が著しく、このことが全体の賃金水準を押し下げる重要な要因となっている。とくに企業規模別賃金には、伝統的な経済構造の二重性、企業別賃金決定などを反映して著しい格差が存在する。昭和40年代前半に若干縮小ぎみに推移したものの、それ以降はむしろ拡大傾向にある。男女別賃金格差は、男女雇用機会均等法などの影響もあってやや縮小の兆しをみせているものの、依然として著しい格差が存在する。これらに加えて、1980年代の半ば以降、雇用形態の多様化や賃金の職能給化、総合職・一般職制度などの複線型人事制度の導入などによって、新たな賃金格差が生じている。近年、管理職・専門職を中心に広がりつつある年俸制は、能力主義の徹底を通じて賃金格差を一層拡大する方向へ作用する。最低賃金制などの、国による賃金規制の立ち後れが、こうした格差の是正を押しとどめている点も無視できない。

[横山寿一]

『社会政策学会編『現代日本の賃金問題』(1982・御茶の水書房)』『中島通子・山田省三・中下裕子著『男女同一賃金』(1994・有斐閣)』『社会政策叢書編集委員会『今日の賃金問題』(1997・啓文社)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

ちんぎん‐かくさ【賃金格差】
〘名〙 企業規模・職種・業種・産業・性・年齢などの相違によって生じる賃金の差をいう。
※現代経済を考える(1973)〈伊東光晴〉I「白人労働者と非白人労働者の賃金格差は」

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

賃金格差」の用語解説はコトバンクが提供しています。

賃金格差の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation