@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

質料形相論【しつりょうけいそうろん】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

質料形相論
しつりょうけいそうろん
hylēmorphismus
アリストテレスの自然学の中心的学説で,自然的物体は2つの本質原理,すなわち可能的・受動的・無規定的原理としての質料 hylēと,現実的・能動的・規定的原理としての形相 morphēによって構成されていると説く (『自然学』『形而上学』) 。彼は,それが自身他者から生じることなく,ほかのすべての物質の構成要素となるものとしてエンペドクレスの4元素をあげる一方,物質が要素的なものであれ構成的なものであれ,物質が生成し,あるいは実体的変化をとげるために必要な原理として,質料と形相の2原理を要請したのである。アリストテレスの質料形相論は,ギリシアアラビアのアリストテレスの注釈家やスコラ哲学者によって継承され,特にトマス・アクィナスは彼の『自然学』『形而上学』の注釈や『存在と本質について』 De ente et essentiaで質料形相論への最良の理解を示している。質料,形相という形而上学的原理を主張するこの学説に対立するものとしては,原子論,機械論,力本説などがあり,これらはいずれも形而上学的原理による物体の構成という考えを否定する。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

質料形相論」の用語解説はコトバンクが提供しています。

質料形相論の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation