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赤西蠣太【アカニシカキタ】

デジタル大辞泉

あかにしかきた【赤西蠣太】
志賀直哉小説江戸時代仙台藩で起きた伊達騒動題材とする。大正6年(1917)発表。昭和11年(1936)、伊丹万作監督・脚本により映画化。出演は片岡千恵蔵、瀬川路三郎ほか。

出典:小学館
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デジタル版 日本人名大辞典+Plus

赤西蠣太 あかにし-かきた
志賀直哉の「赤西蠣太」の主人公。
江戸の伊達兵部の屋敷につかえる新参武士甘党で胃弱。風采(ふうさい)もあがらず周囲から軽視される存在であるが,実は原田甲斐(かい),兵部一味の動きをさぐる隠密(おんみつ)。大正6年発表の伊達騒動に取材した作品。昭和11年伊丹(いたみ)万作監督,片岡千恵蔵主演で映画化され,異色時代劇として好評をえた。

出典:講談社
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世界大百科事典 第2版

あかにしかきた【赤西蠣太】
片岡千恵蔵主演,伊丹万作監督による1936年製作の異色時代劇。千恵蔵プロ作品。志賀直哉の短編小説の〈筋と主題〉を素材として伊丹自身が自由に脚色がボヤーッと太く,色黒で,鼻のわきにほくろがあり,伊丹自身の言葉によればまさに〈千恵蔵にして千恵蔵にあらざる〉田舎侍を演じさせ(ただし,白塗二枚目で原田甲斐を二役で演じ,歌舞伎的な立回りを見せるシーンもある),ラスト・シーンで蠣太と小浪(毛利峯子)が向かい合って座っているところに,ワーグナーの《結婚行進曲》を流したり,当時画然と区別されていた〈時代劇〉と〈現代劇〉の境界を崩そうとした試みが見られる。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

赤西蠣太
あかにしかきた
日本映画。1936年(昭和11)作品。伊丹万作(いたみまんさく)監督。原作は志賀直哉(しがなおや)の同名小説。サイレント映画の末期1930年代初めに、「チョン髷(まげ)をつけた現代劇」とよばれたジャンルが生まれ、好評を博した。これは時代劇スターの片岡千恵蔵(かたおかちえぞう)主演により、稲垣浩(いながきひろし)監督や伊丹監督が創出したもので、当時流行(はや)った小市民映画の影響を受けた現代劇的な趣向の時代劇で、本作はその代表作である。すでにサイレント時代、『国士無双』(1932)で発揮されていた伊丹のユーモアとリベラルな持ち味はここでも健在。伊達(だて)騒動を下敷きにし、千恵蔵の密偵を主人公に、恋や友情をからめて騒動の舞台裏を描いた。トーキー初期のフランスの監督ルネ・クレール風の味わいも感じられ、洒脱(しゃだつ)な日本映画として評価された。武張った時代劇が多いなか、異色の作風が人気をよんだが、こうした作風は子息の伊丹十三(じゅうぞう)に受け継がれ、1980年代に開花することになる。[千葉伸夫]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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