●越年草【えつねんそう】
世界大百科事典 第2版
えつねんそう【越年草】
北半球の温帯域に生育する草本植物で,秋に発芽し,冬を越して春になって開花結実枯死する冬緑一年草を一般には二年草という。ムギに伴った地中海地方原産の雑草に多く見られる生活型である。しかし,もし二年草を厳密に定義すれば,暦年で2年かかって生育開花枯死する植物(biennials)になるであろう。それに近いもの,例えば春に発芽,翌年の夏に開花し,秋に枯死するようなものは,オオマツヨイグサ集団の中の特別な個体に見られるが,多くはない。
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
精選版 日本国語大辞典
えつねん‐そう ヱツネンサウ【越年草】
〘名〙 =えつねんせいそうほん(越年生草本)
※植物小学(1881)〈松村任三訳〉三「蘿蔔(だいこん)、蕪菁(かぶら)等の如く生れてより第二年に至り死するものを越年草と謂ひ」
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
えつねん‐そう〔ヱツネンサウ〕【越年草】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「越年草」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●越年草の関連情報