●践祚【せんそ】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
践祚
せんそ
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デジタル大辞泉
せん‐そ【践×祚/践×阼】
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世界大百科事典 第2版
せんそ【践祚】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
践祚
せんそ
皇嗣(こうし)が天皇の位を継承すること。中国の古典には、新天子が宗廟(そうびょう)の阼階(そかい)(東方の階、主人が昇る)を践(ふ)んで昇り、祭りをつかさどったことがみえるが、そこから阼は天子の位をさすようになり、さらに祚とも書かれるようになった。先帝譲位と崩御の両方を含むのが本来の意味であり、古くは即位とも同義に用いられた。その段階での儀式は、神祇令(じんぎりょう)にみえるように、中臣(なかとみ)が天神寿詞(あまつかみのよごと)を奏し、忌部(いんべ)が神璽(しんじ)の鏡剣を奉ることが中心だったと思われる。桓武(かんむ)天皇(在位781~806)以後、皇位継承を天下に告知するための即位の礼が分離し、寿詞の奏上も大嘗祭(だいじょうさい)で行われるようになってからは、践祚は、皇位の象徴たる神器の伝授(剣璽渡御(とぎょ))を核としたいわゆる譲国の儀となった。旧皇室典範では、「天皇崩スルトキハ皇嗣即チ践祚シ祖宗ノ神器ヲ承(う)ク」と規定されたが、現在の皇室典範には践祚の語は用いられていない。
[杉本一樹]
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