●踊り【おどり】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
踊り
おどり
舞踊の一側面である「おどり」には,古くから「躍」,「踊」などの漢字があてられた。古代では単なる跳躍を主とする日常の動作を意味し,芸術的舞踊は「舞」と称された。古代以来,踊りは宗教と深く結びつき,したがって巫女や僧侶などの宗教者たちによってになわれ,伝承され,広められた。宗教性から脱皮し,芸術としてのまとまりを示すにいたるのは,歌舞伎へ発展してからである。
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デジタル大辞泉
おどり〔をどり〕【踊り/躍り】
《跳ね上がること、飛び跳ねることが原義》
1 (踊り)音楽などに合わせて踊ること。また、その動作。舞踏。舞踊。ダンス。
2 (踊り)
㋐日本の芸能で、舞(まい)と区別して、跳躍運動を主体としたもの。多くは集団性・熱狂性・庶民性をもつ。
㋑特に、盆踊り。《季 秋》「四五人に月落ちかかる―かな/蕪村」
3 「踊り歌」の略。
4 「踊り字」の略。
5 「躍り食い」の略。また、その料理。「エビの―」
6 「顋門(ひよめき)」に同じ。〈日葡〉
7 動悸(どうき)がすること。
「胸の―は未だ止まず」〈浄・扇八景〉
8 江戸時代、高利貸し業者が返済期日を月末とせずに25日限りとし、これに遅れた場合は以後の4、5日でさらに1か月分の利子を取ったこと。踊り歩(ぶ)。
[下接語]足踊り・雨乞い踊り・阿波(あわ)踊り・伊勢(いせ)踊り・大踊り・掛け踊り・傘踊り・歌舞伎踊り・看看(かんかん)踊り・組踊り・小歌踊り・小躍り・簓(ささら)踊り・素踊り・雀(すずめ)踊り・すててこ踊り・総踊り・太鼓踊り・大漁踊り・辻(つじ)踊り・手踊り・灯籠(とうろう)踊り・練り踊り・念仏踊り・馬鹿(ばか)踊り・裸踊り・豊年踊り・盆踊り・奴(やっこ)踊り
1 (踊り)音楽などに合わせて踊ること。また、その動作。舞踏。舞踊。ダンス。
2 (踊り)
㋐日本の芸能で、舞(まい)と区別して、跳躍運動を主体としたもの。多くは集団性・熱狂性・庶民性をもつ。
㋑特に、盆踊り。《季 秋》「四五人に月落ちかかる―かな/蕪村」
3 「踊り歌」の略。
4 「踊り字」の略。
5 「躍り食い」の略。また、その料理。「エビの―」
6 「顋門(ひよめき)」に同じ。〈日葡〉
7 動悸(どうき)がすること。
「胸の―は未だ止まず」〈浄・扇八景〉
8 江戸時代、高利貸し業者が返済期日を月末とせずに25日限りとし、これに遅れた場合は以後の4、5日でさらに1か月分の利子を取ったこと。踊り歩(ぶ)。
[下接語]足踊り・雨乞い踊り・阿波(あわ)踊り・伊勢(いせ)踊り・大踊り・掛け踊り・傘踊り・歌舞伎踊り・看看(かんかん)踊り・組踊り・小歌踊り・小躍り・簓(ささら)踊り・素踊り・雀(すずめ)踊り・すててこ踊り・総踊り・太鼓踊り・大漁踊り・辻(つじ)踊り・手踊り・灯籠(とうろう)踊り・練り踊り・念仏踊り・馬鹿(ばか)踊り・裸踊り・豊年踊り・盆踊り・奴(やっこ)踊り
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世界大百科事典 第2版
おどり【踊り】
現在は〈舞踊〉として総称されるが,歴史的には舞と踊りは別の芸態である。舞が囃子手など他者の力で舞わされる旋回運動を基本とするのに対して,踊りはみずからの心の躍動やみずからが奏する楽器のリズムを原動力に跳躍的な動きを基本とする。〈躍〉〈踏〉〈をどり〉などの字も用いる。舞が選ばれた者や特別な資格を持つ者が少人数で舞うのに対し,踊りはだれでもが参加できるため群をなす場合が多く,場も特殊な舞台を必要としない。
出典:株式会社平凡社
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