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軍旗【ぐんき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

軍旗
ぐんき
military colours
軍隊の位置を示し,士気を高めるため団結を象徴化した。「連隊旗」ともいう。軍旗は中世まで,宗教的な旗を用いて将兵が神の加護を受けるとか,隊の指揮者の家紋,あるいは個人的な旗印を用いて属する部隊を示していたが,ナショナリズム興隆とともに国家的なものへと移行した。国旗と同一のものと,日本やソ連などのように国旗と異なるデザインを用いたものとがある。フランスの軍旗は青白赤の国旗に「フランス共和国」 République Française,「名誉と祖国」 Honneur et Patrieの言葉と,月桂樹の葉に包まれた部隊番号の金の縫取りとをつける。日本では旧陸海軍ともに旭日旗が軍旗,軍艦旗に使われた。現在の自衛隊では陸上自衛隊は連隊ごとに縁が金色の8条の旭光の旭日旗を使い,海上自衛隊は 16本の旭光の旭日旗を使用している。ソ連邦の崩壊に伴い,ロシア海軍ではこれまでの海軍旗に代って,帝政ロシア時代の白地に青のX型十字架の「聖アンドレア旗」を海軍旗にした。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

ぐん‐き【軍旗】
戦場で、主将の所在を示す旗。
軍隊表章とする旗。旧日本陸軍では歩兵騎兵の連隊ごとに天皇から賜ったもの。連隊旗。

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ぐんき【軍旗】
旧日本陸軍の連隊旗をいう。歩兵・騎兵各連隊の創設に際し天皇より親授されたもので,廃止連隊の軍旗は宮中へ返還された。単なる旗章としてではなく,現人神(あらひとがみ)たる天皇の分身であり,連隊の魂であるとしてこの上もなく神聖なものとして取り扱われた。 1870年(明治3)明治天皇は各藩兵に連隊旗と大隊旗を授与したが,これは当日かぎり使用したもので,後の軍旗とは異なる。74年1月,天皇は日比谷操練場で近衛歩兵第1・第2両連隊に対し軍旗を授与,同年12月太政官布告により,軍旗は全国の歩兵・騎兵・砲兵連隊に授与されることとなった。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

軍旗
ぐんき

軍隊指揮者の位置を表示し、同時に軍隊団結のシンボルとして掲げる旗。幟(のぼり)、指物(さしもの)などと同じく戦争の歴史とともにある。日本陸軍では1874年(明治7)1月、天皇から近衛(このえ)歩兵第一、第二連隊に親授されたのを初めとし、終戦までに466の歩兵、29の騎兵各連隊に授けられ、連隊旗ともよばれた。歩兵・騎兵連隊とも竿頭(かんとう)に菊花紋章をつけ、三方を紫の房が縁どり、16条の旭光(きょっこう)が描かれている。寸法は、歩兵連隊では縦70センチメートル、横1メートル、騎兵連隊では縦・横60センチメートル。海軍では軍艦旗がこれにあたる。

[寺田近雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ぐん‐き【軍旗】
〘名〙
① 戦場で用いる旗。いくさ旗。〔和蘭字彙(1855‐58)〕
② 旧日本陸軍で、歩兵連隊および騎兵連隊の表章とした旗。連隊設立に際して、天皇から下賜されたもの。連隊旗。
※近衛歩兵第一聯隊に軍旗御親授の勅語‐明治七年(1874)一月二三日「近衛歩兵第一聯隊、編制成るを告ぐ。仍て今軍旗一を授く」

出典:精選版 日本国語大辞典
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