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軍配【ぐんばい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

軍配
ぐんばい
軍配団扇 (うちわ) の。単に団扇ともいう。戦国時代の武将自軍指揮するのに用いた指揮用具。現在では大相撲行司力士を立ち合わせ,勝負判定をくだすのに用いる。江戸時代の勧進相撲では,初め唐団扇が用いられていたが,寛政 (1789~1801) の頃から,戦国時代に武将が使った軍配団扇を採用するようになり,今日に及んだもの。

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デジタル大辞泉

ぐん‐ばい【軍配】
[名](スル)《「ぐんぱい」とも》
軍配団扇(うちわ)」の略。
軍勢を配置し指揮すること。
「備へなき賊の軍兵、一戦に滅ぶべし。とくとく―し給へ」〈読・弓張月・残四〉
商売上の駆け引きをすること。
「さ、それも商ひの掛け引き。こりゃ、―といふもんぢゃ」〈滑・浮世風呂・四〉

出典:小学館
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世界大百科事典 第2版

ぐんばい【軍配】
軍配団扇(ぐんばいうちわ)の略。戦国時代以来自軍に対する武将の指揮用具。軍陣の配置,進退の日時・方角などを占って軍の手配をすることを〈軍配〉といい,その起りはすでに前九年の役(11世紀半ば)のころかららしい。兵法の大事として重視されるようになったのは室町末期からで,武将の間で部下の指揮をするのに団扇を使うことが流行し,軍陣用のための部分を皮で作りを塗り,柄は鉄を入れたものができて,その表面に日月星辰(せいしん)などを(はく)置きとして,軍配日取りの記号とすることが多くなって,軍配団扇の名でよばれるようになり,ついに軍配といえばこれをさすのが常となった。

出典:株式会社平凡社
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日本大百科全書(ニッポニカ)

軍配
ぐんばい

「ぐんぱい」とも読む。広義では軍隊の指揮者または指揮することであるが、一般には、戦場において軍の配置や進退を指図する陣具をさす。軍配団扇(うちわ)、団扇(だんせん)ともいう。甲冑(かっちゅう)の腰に軍配を差した『小笠原(おがさわら)朝経画像』(永正(えいしょう)年間)と『大内義興(よしおき)画像』(永正8年賛)の描写、および『北条五代記』『上杉憲実(のりざね)記』『甲陽軍鑑』などの記述から室町後期に始まるものと推測される。羽は鉄、革、木、網代(あじろ)などでつくり、形は円形とひょうたん形が多く、まれに角形がある。黒漆・朱漆塗り、あるいは金銀箔(はく)押しなどとし、無地のほか、戦勝祈願や日取り・方位の吉凶を占うための、八卦(はっけ)、二十八宿あるいは日月、卍(まんじ)、梵字(ぼんじ)などを描くことが多い。長い柄(え)をつけ、その手元に指溜(ゆびだまり)の窪(くぼ)みをつくり、さらに小孔をうがち腕貫(うでぬき)の緒を設けた。江戸時代には、軍学の諸流派により規定された製法、形状、取り扱い方などが唱えられたため形式化したが、その一方、文様の彫刻や象眼(ぞうがん)を施した華麗な飾り金物を打った工芸的なものもつくられた。

[山岸素夫]

相撲の軍配

軍配が相撲(すもう)行司に伝わったのは、武士が戦陣の余暇に武術の一芸である相撲技を競うとき、軍配をもって勝負の判定をしたことから始まり、のちに江戸時代の勧進(かんじん)相撲に用いられるようになった。初め軍扇、唐団扇、一閑張(いっかんばり)なども使われたが、元禄(げんろく)年間(1688~1704)のころから軍配を主として用いるようになった。形は円形、小判形、ひょうたん形などで、資材はカシ、シタン、カリンなどの堅木を用い、縁を金属で巻き、羽の中央に鉄や木の柄をつけた。重量は750グラムから1キログラム前後である。「天下泰平」「一味晴風」などの文字や紋章を金泥(きんでい)で記し、柄の端に腕貫の穴があって長打ち紐(ひも)をつける。立行司、三役行司などの用いるものは「譲り団扇」といって、古くは江戸時代から代々の行司が譲り受け続けたものである。現在でも軍配は力士の立合いと勝敗の判定に用いられる。

[池田雅雄]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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