●軸【じく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
軸
じく
shaft
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デジタル大辞泉
じく〔ヂク〕【軸】

1 回転するものの中心となる棒。特に、車輪の心棒。車軸。
2 巻くものの中心にする丸い棒。特に、巻物・掛け物などの心木(しんぎ)にする棒。
3 掛け物。掛け軸。かけじ。幅(ふく)。「床の間に
4 《巻物では2に近い所が巻末となるところから》書物の終わりの部分。巻末。
5 俳句や川柳などの巻のいちばん最後に書く点者の句。
6 筆・ペン・マッチなどの柄の部分。
7 活動・運動の中心となるもの。かなめ。中軸。「自分が
8
㋐点の座標を決める基準となる直線。座標軸。
㋑対称図形で、その基準となる直線。対称軸。
㋒一つの平面図形を回転して立体図形ができるときの、回転の中心となる直線。回転軸。
9 物体が回転するときの中心となる直線。その物体に固定したと考える直線で、空間的位置が変わることのないもの。地球の地軸、こまの心棒など。回転軸。

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じく【軸】[漢字項目]
1 車の心棒。回転の中心となる棒。「機軸・車軸」
2 中心や基準となる直線。「地軸・結晶軸・座標軸・対称軸」
3 物事の中心。大切なところ。「基軸・枢軸・中軸」
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よこ‐がみ【▽軸】
「こよなき―より引き落としけるに、轅(ながえ)ばかり出でたりける」〈落窪・二〉
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世界大百科事典 第2版
じく【軸 shaft】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
軸
じく
shaft
棒状の機械部品で、列車の車軸のように機械部分を支持するだけの車軸と、伝動軸のように回転運動あるいは直線往復運動により動力をある程度距離が離れたところに伝える役目をする回転軸の2種類がある。前者は荷重により曲げ作用を受けるが、後者は曲げとねじりまたは単にねじり作用だけを受ける。普通、中実(ちゅうじつ)丸軸であるが、直径の大きいとき、あるいは軽いことが要求されるときには中空(ちゅうくう)丸軸が用いられる。回転軸はさらに形や支持方法によって次の(2)から(6)に分けられる。
(1)車軸 2個の車輪間に用いられ車体を支える軸。鉄道の客車などに用いられている軸は車輪とともに回転する。また自動車の前車輪を支持している軸は回転しないで静止している。車軸は単に曲げモーメントだけを受けているので、それによっておこる軸内の最大応力に耐えうるように軸の太さを決めればよい。
(2)伝動軸 モーターあるいは内燃機関のような原動機の動力を作業機などほかの部分に伝達するための軸で、主としてねじり作用を受ける。この場合はねじりモーメントによる剪断(せんだん)応力を許容範囲内に収めるように直径を決定する。
(3)アーバーarbour 工作機械の主軸に工具を装着するための軸。フライス盤用には、いくつかのフライス工具を取り付けることができる長いものと、一つのフライス工具を取り付けるための短いものがある。また、ボール盤用として、チャックを取り付けるための短いアーバーもある。
(4)クランク軸 クランクに接続している軸。蒸気機関、内燃機関のピストンのように往復運動を回転運動に変えるときクランクが使用されるが、このクランクにより回される軸をクランク軸という。
(5)たわみ軸 回転運動を伝えるのに、直線方向ではなく任意の方向に自由に変えられる軸。細い針金をコイル状に密に巻いたものが用いられる。伝達力が小さい場合には1層のものが使用されるが、大きな力を伝えるものには何層にも巻いたものが使用される。
(6)ジャーナルjournal 軸は軸受で支えられるが、支えられる軸部をジャーナルという。たとえば,クランク軸では、エンジンの本体に支持される軸受部をクランクジャーナルとよび、ピストンのコネクチングロッドとの回転結合部はクランクピンとよんでいる。
[中山秀太郎・清水伸二]
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精選版 日本国語大辞典
じく ヂク【軸】
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よこ‐がみ【軸】
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