@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

輝石【きせき】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

輝石
きせき
pyroxene
単斜晶系または斜方晶系に属する柱状結晶をなす重要な造岩鉱物の一つ。 W1-P(X,Y)1+PZ2O6 ,ただし p=0~1 ,W=カルシウム,ナトリウム,X=マグネシウム,鉄(II),マンガン,ニッケル,リチウム,Y=アルミニウム,鉄(III),Z=ケイ素,アルミニウムの一般式で表わされる。硬度5~6.5,比重 3.1~3.9。塩基性岩ないし超塩基性火成岩に多く,中性岩にも含まれる。形成時の化学的,物理的条件によって,次のような種類がある。 (1) マグネシウム,鉄(II),カルシウムを特徴とするもので紫蘇輝石普通輝石など。 (2) ナトリウム,鉄(III)を特徴とするもので,エジリン輝石など。 (3) ナトリウム,アルミニウムを特徴とするもの。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

き‐せき【輝石】

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

きせき【輝石 pyroxene】
ケイ酸塩鉱物の一種で,地殻の主要な岩石である火成岩や変成岩,マントル上部の岩石,および月の岩石や隕石などにごくふつうに含まれる造岩鉱物である。輝石はケイ素原子1個を酸素原子4個が囲む四面体SiO4が,2個の酸素原子を互いに共有しながら一次元的に無限に連なった構造を有する。そのようなSiO4よりなる鎖と鎖の間にMg2+,Fe2+,Ca2+その他の陽イオンが入ってを互いに結びつけている。輝石には斜方晶系に属する斜方輝石と単斜晶系に属する単斜輝石とがある。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

輝石
きせき
pyroxene

重要な造岩鉱物の一群で、現在まで23種類知られている。日本で産するのは、頑火(がんか)輝石、鉄珪(けい)輝石、単斜頑火輝石、加納輝石、ピジョン輝石、ドンピーコー輝石、透輝石、灰鉄輝石、ヨハンセン輝石、ひすい輝石、コスモクロア輝石、エジリン輝石、エジリン普通輝石、普通輝石、オンファス輝石、リチア輝石である。頑火輝石、鉄珪輝石、ドンピーコー輝石が斜方晶系に属し、以上を斜方輝石と総称する。そのほかはすべて単斜晶系に属し、単斜輝石と総称される。

 輝石の劈開(へきかい)は、二方向に完全で、これらのなす角がほぼ直角のため、よく外観の似た角閃(かくせん)石と区別ができる。結晶構造の基本は、ケイ素イオンを中心にもつ4個の酸素原子がつくる四面体が、二つの頂点を共有しあって無限に伸びた単鎖で特徴づけられる。輝石の化学組成は変化に富み、また産状も多い。中性ないし塩基性の火成岩、超塩基性岩中、また接触変成岩や広域変成岩中、花崗(かこう)岩ペグマタイト、隕石(いんせき)中にも産する。輝石はしばしば分解して、角閃石、緑泥石、雲母(うんも)、蛇紋石鉱物などに変化している。輝石のうち、ひすい輝石の緻密(ちみつ)な塊、淡紅あるいは緑色透明なリチア輝石の結晶は宝石用に、またリチア輝石そのものはリチウムの原料として採掘の対象となっている。昔、輝石は火成岩中には場違いなものと誤って信じられていたところから、英名はギリシア語の「火」と「他人」をあわせて名づけられた。

[松原 聰]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

き‐せき【輝石】
〘名〙
① 最も普通にみられる造岩鉱物で、頑火輝石、古銅輝石、紫蘇輝石などの斜方晶系に属する斜方輝石と、透輝石、灰鉄輝石、普通輝石、錐(きり)輝石などの単斜晶系に属する単斜輝石などの輝石群鉱物の総称。〔鉱物字彙(1890)〕
② 特に、普通輝石のこと。カルシウム、マグネシウム、鉄のイノ珪酸塩鉱物で、火成岩中に広く産する。暗緑色または黒色でガラス光沢をもつ。単斜晶系で短柱状結晶。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

輝石
キセキ
pyroxene

造岩鉱物の一種.火成岩変成岩に広く分布する.固溶体をなし,化学組成は連続的に変化している.結晶系も斜方晶系に属する斜方輝石と単斜晶系に属する単斜輝石とがある.角せん石が複鎖,雲母類が二次元層状のケイ酸塩鉱物であるのに対して,輝石は単鎖のケイ酸塩鉱物である.斜方輝石は(Mg,Fe2+)SiO3などで単位胞中に16個の基本組成を含む.空間群 PbcaおよびPbcn.単斜輝石はCaMgSi2O6,CaFeSi2O6などで,単位胞中に4個の基本組成を含む.空間群はC 2/cおよびP 21/c.単斜輝石の単位胞二つを背中合わせに配置すると,ほぼ斜方輝石の単位胞となる.格子定数も組成によって異なるが,単斜輝石では格子定数 a0 ≅ 0.98,b0 ≅ 0.88,c0 ≅ 0.52 nm.β = 107°.また斜方輝石では格子定数 a0 ≅ 1.83,b0 ≅ 0.89,c0 ≅ 0.52 nm である.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

輝石」の用語解説はコトバンクが提供しています。

輝石の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation