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近代【きんだい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

近代
きんだい
時代区分の一つ。 (1) 西洋史では,一般に 15~16紀以降を近代と呼び,ルネサンス大航海時代,宗教改革などがその幕あけとされている。しかしこれはあくまで相対的な時代区分であり,たとえば中世の特徴としての封建制にせよ,政治的な意味のそれが力を失ってのちも,社会経済的な封建制は絶対主義のもとでなおさまざまな形で存続したため,市民革命による領主制,身分制の廃止で初めて真の意味の近代社会が成立したとみる立場もある。近代を特徴づける思想傾向としては,個人主義,合理主義,世俗化,自由主義などがあげられ,科学,技術の進歩と結びついた産業資本主義の発達を近代化の起動力とみなす考えが有力である。その意味では産業革命が,世界史的な規模における近代の画期とみなされ,ヨーロッパ先進諸国による非ヨーロッパ諸地域の支配,植民地化は,ヨーロッパの近代化の裏面であった。 (2) 中国では 19世紀中期のアヘン戦争前後からを近代とするが,その萌芽は 17世紀初期の明末に生じている。西アジアではヨーロッパ資本主義勢力の浸透,とりわけこれに対抗する諸地域,イスラム諸王朝の「改革」を近代の起点とすれば,エジプトでは 18世紀末におけるムハンマド・アリー朝の成立,トルコでは 1839年のギュルハネ勅令,イランでは 1906年の立憲革命 (→イラン立憲革命 ) などをその時期と考えることができる。 (3) 日本では,近世と呼ばれる江戸時代の幕藩体制が崩壊した明治維新以降を近代と呼ぶのが一般的である。明治維新をもって資本主義化,市民社会化への出発点とするからである。ただ日本の資本主義化への始動の時期を幕末と考え,天保の改革やペリー来航をもって近代の始りとする説もある。近代の終りを 1917年のソ連の社会主義体制の生れた時期や,第2次世界大戦後におき,それ以降を現代としている説もある。

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デジタル大辞泉

きん‐だい【近代】
現代に近い時代。また、現代。「近代都市」
歴史の時代区分の一。広義には「近世」と同義であるが、一般には封建制社会のあとの資本主義の社会をいう。日本史では明治維新から太平洋戦争終結まで、西洋史では市民革命産業革命からロシア革命までの時代。

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世界大百科事典 第2版

きんだい【近代】

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

きんだい【近代】
近頃の世。この頃。現代。 -絵画 -性
歴史の時代区分の一。西洋史では、ルネサンス、大航海、宗教改革以降の時代、特に市民社会と資本主義を特徴とする時代をいう。日本史では一般に、明治維新から太平洋戦争終了までの時期をいう。また、それ以降を現代というが、1917年のロシア革命以後を現代、それ以前を近代とする考え方もある。

出典:三省堂
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精選版 日本国語大辞典

きん‐だい【近代】
〘名〙
① 現代に近い時代。ちかごろ。このごろ。現代。当世。
※続日本紀‐和銅元年(708)二月戊寅「往古已降、至于近代、揆日瞻星」
※幸若・新曲(室町末‐近世初)「されば近代は、いこくしうらいのおそれもなく」
※MENSURA ZOILI(1917)〈芥川龍之介〉「価値測定器の如きは、近代の驚異だと云ふ評判です」 〔晉書‐何劭〕
② 歴史の時代区分の一つ。広義には近世と同義に用いられるが、普通には古代、中世の後の狭義の近世につづく時期で、封建制社会の後の資本主義社会をさす。日本の場合、幕藩体制の崩壊した明治維新から太平洋戦争の終結までをいうのが通説。

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ちか‐つ‐よ【近代】
〘名〙 いまの代。近ごろ。きんだい。
※酒ほがひ(1910)〈吉井勇〉覉旅雑詠「遠つ代かはた近つ代かわかぬ日のなかに住む子は筑紫路に入る」

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