●追善【ついぜん】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
追善
ついぜん
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デジタル大辞泉
つい‐ぜん【追善】
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世界大百科事典 第2版
ついぜん【追善】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
追善
ついぜん
追薦(ついせん)あるいは追福(ついふく)ともいい、追福修善または追福作善のこと。死者の冥福(めいふく)を祈って善事を追修し、死者の悪業を軽減し、あるいは除去すること。また死者の冥福のために営む仏事法要をもいう。『優婆塞戒経(うばそくかいきょう)』第五に「若(も)し父喪して已(すで)に餓鬼(がき)中に堕し、子為(ため)に追福せば、当(まさ)に知るべし即(すなわ)ち得ん」とあるのをはじめ、諸経典には、追って善根福徳を修することによって、父母の悪趣(あくしゅ)の苦を除去できることが説かれる。とくに中陰(ちゅういん)中にあっては、亡者のために追善を営むことが必要とされる。『梵網経(ぼんもうきょう)』巻下には、父母兄弟・和上(わじょう)・阿闍梨(あじゃり)などの亡滅の日、そして中陰中には大乗の経律を読誦(どくじゅ)講説し、斎会(さいえ)を催して福を求めるべきであるといい、『灌頂経(かんじょうきょう)』第11には、中陰中にあっては罪福がいまだ定まらないから幡(ばん)や幢(どう)をつくるなどの福を修せば、亡者がその功徳(くどく)を承(う)けて十方(じっぽう)の刹土(せつど)に往生(おうじょう)すると説かれる。追善の法会(ほうえ)は、一般に七七日(しちしちにち)の中陰をはじめとして、百箇日、一周忌、三回忌、七回忌、ないし百回忌などが催される。
[佐々木章格]
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