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通夜(つや)【つや】

日本大百科全書(ニッポニカ)

通夜(つや)
つや

夜通し寝ずに起き明かすこと。しかし単なる徹夜とは違い、神仏への祈願や死者に付き添うためのものをいう。神仏への祈願や祈祷(きとう)のための通夜は、痛切な願い事のあるとき、長時間にわたって祈願を継続し、またそのために受ける心身の苦痛を、神仏が哀れんで願いをかなえてくださるだろうという趣旨に基づく。平安時代から盛んに行われており、いまでも神社や寺でお籠(こも)り堂をもち、村や集落で通夜堂を維持している例が多い。そこで念仏や経文を唱え、簡単な飲食をしたり雑談したりしながら過ごすのが通例である。死者に対する通夜は、息を引き取ってから埋葬または火葬にするまでの間の夜、近親者が死者とともに過ごすもので、邪霊の侵入を防ぐのがおもな目的である。通夜を「お伽(とぎ)」「夜伽」「添い寝」などといって相続人が死者と添い寝をする例があるのは、霊魂継承の意味であろう。近来はもっと広い範囲の人たちが集まり、死者の思い出を語り合う機会になっており、そういう場面では近親者以外の人は早めに辞去するのが礼儀である。古代の殯宮(もがりのみや)や喪屋(もや)の制は早くに消滅したが、通夜の習俗はそれらの変化した残存形だと考えられている。

[井之口章次]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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