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通夜【つや】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

通夜
つや
字義は夜通しということであるが,一般には神祭りや祈願のためのお籠りをいう場合と,人が死んでから葬儀を行うまでの間,近親者が死体のそばで見守って夜を過すことをいう場合とがあり,特に後者を示すことが普通になってきた。死後の通夜は,不安定な死者の霊を見守り,また邪霊などの接近を防ぐことが本来の目的で,ときには死者が息を吹返す可能性もあったとされ,少数の最近親者が夜通し起き明かした。しかし葬儀全般の運営が葬式組など地域集団の相互扶助的な性格を強めるに伴い,葬儀に先立って通夜の弔問が一般的となり,近隣縁者が飲食物を持寄り,葬家においても相当の接待を行い,深夜に及ばない時刻をもって通夜を打切ることが慣習となった。また,かつては死者のまわりに枕屏風をめぐらして,枕飯,一本花,線香灯明などの簡単な供物を上げるだけであったが,弔問者が多くなると,早く湯灌・入棺をすませ,あらかじめ祭壇を飾りつけることが一般的になった。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

つう‐や【通夜】
夜どおし。一晩じゅう。「通夜の宴」「通夜運行」
つや(通夜)

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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つ‐や【通夜】
死者を葬る前に家族・知人などが集まり、終夜なきがらのそばで過ごし、冥福(めいふく)を祈ること。おつや。
神社や仏堂にこもって終夜祈願すること。

出典:小学館
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とっさの日本語便利帳

通夜
昔は死を確認する技術が稚拙であったので、死んだと判定された者が生き返る例が多かった。そこで死体の監視をする必要があり、それが通夜の儀式であった。一人で死体を監視するのは怖いもので、大勢で陽気に飲食をしながら通夜をした。通夜が故人冥福を祈るまじめな儀式になったのは、近代になってから。最近は、内輪の者だけでする仮通夜と、一般の弔問を受ける本通夜の、二度の通夜が行われることが多い。もっとも、本通夜といっても、一般の弔問者は夜九時頃には帰る半通夜である。また、通夜に限らず葬送儀礼には地域差が大きい。北海道などでは、本葬よりも通夜の方が重要視されている。一般の弔問者は通夜に出た方がよいとされる。しかし、本来の通夜は、親族だけが行ったもの。

出典:(株)朝日新聞出版発行「とっさの日本語便利帳」

葬儀辞典

通夜
遺族、親族、知人が夜を徹して死者の霊を慰めるものです。近年、通夜に一般の弔問客を迎えるようになり、夏は7時、冬は6時頃から1、2時間程度行われる「半通夜」になっています。通夜は僧侶の読経で始まり、その間に焼香をします。参列者全員の焼香が済むと、通夜は終了します。=夜伽(よとぎ)

出典:葬儀ベストネット
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世界大百科事典 第2版

つや【通夜】
夜伽(よとぎ)ともいい,近親者が死者のそばにあって一晩をあかすこと。現在では夜の7時ころに行う簡単な仏事をさしている。しかし,今でも最初の夜は仮通夜といい近親者のみで行い,2日目に本通夜を行うところがある(岐阜,滋賀)。山口県大島などでは,死者のかたわらで夜伽することを〈添寝〉といい,また,対馬の阿連では夜伽のことをドシといって,死者を入れた三隅蚊帳の外で,〈火がかり〉の者が寝たりするので,通夜は古代の喪屋のなごりであると考えられている。

出典:株式会社平凡社
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精選版 日本国語大辞典

つう‐や【通夜】
〘名〙
① 夜どおし。一晩中。通宵。また、物事を夜どおし行なうこと。
※凌雲集(814)春日代妓〈藤原道雄〉「通夜粧楼独画眉、春朝擬歌舞台
※最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉二四「実に大都の露店に通夜(ツウヤ)するもの千を以て数ふべく」 〔晉書‐仏円澄伝〕
※金刀比羅本平治(1220頃か)下「さらば今夜通夜(ツウヤ)して、いとま申てくだらばや」

出典:精選版 日本国語大辞典
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つ‐や【通夜】
〘名〙
① 神社・寺院に参籠して、終夜祈願すること。徹夜で勤行・祈願すること。
※台記‐久寿二年(1155)一二月一一日「押御殿隔子内、余通夜宝前心経
② 葬儀の前夜、故人とかかわりの深い者が集まり、終夜遺体を守ること。夜とぎ。とぎ。
※滑稽本・浮世床(1813‐23)二「此中妹のお柚が死(しん)だら、いいぢゃアねへか、二親さへ寝たのに通夜(ツヤ)をしてナ」
③ (②の行事の簡略化したもの) 葬儀の前夜に行なわれる法要。

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