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造船工業【ぞうせんこうぎょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

造船工業
ぞうせんこうぎょう
shipbuilding industry
船舶の建造,修理,改造を行う産業。代表的な受注産業で,同じような受注産業である建設業と違って固定したドックをもって建造を行うこと,工作機械とも違って1件あたりの単価が膨大な巨大商品をつくりだすことが大きな特徴である。このため巨大な資本力を必要とし,日本では旧財閥系の出資会社が多い。日本の造船業は受注,進水量とも 1956年以来イギリスに代って世界第1位を維持している。工事の絶対値は低下したが,このように受注・進水量が多いのは,(1) 設備の近代化,大型化を積極的に推進し,(2) 造船技術や関連工業の技術水準が高く,(3) 国内船の造船量が大きいこと,などの事情による。国際競争力が強いために,71年の円切上げによってもドル建て船価を円の切上げ分だけ引下げる力をもっていたが,造船の輸出は延払い信用によるため,外債建て債権が累積し,円切上げによるこの債権の減価と石油危機以後の国際海運不況によって受注量が減ったことで大きな打撃を受けた。しかしその後合理化を進め,一般貨物船の建造を中心に次第に回復した。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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