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進水【しんすい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

進水
しんすい
launch; launching
船台やドックで組立てられた船体を,水に浮かせる作業。船台で建造するときは,船底に固定台と滑り台を設ける。固定台は台に固定され,その上に船体と連結する滑り台が乗る形になる。固定台と滑り台の間には,獣脂軟石鹸を塗布したり,ローラ,ボールなどを用いて船体が滑走しやすいようにする。普通,船尾から滑走させる。タンカーなどの大型船はドックで建造されるので,進水もドック出しといわれ,ドックの中に注水して船体を浮上させ,タグボートで引出す方法をとる。進水は船の誕生であり,船の一生にとって意義のある行事なので,進水式を行なって祝福する。進水後は,船体は艤装 (ぎそう) 岸壁につながれ,内装などの仕上げ工事を行う。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

しん‐すい【進水】
[名](スル)新しく建造し船体工事をほぼ終了した艦船を、水上に浮かべること。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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世界大百科事典 第2版

しんすい【進水 launch】
船台または建造ドックでつくられた船を水の上に浮かべる作業。進水には船尾から水面に降ろす船尾進水,横向きに降ろす横向進水,ドック内に水を入れて浮上させる浮上進水があり,小型船ではクレーンによる進水も行われるが,一般に進水といった場合には船尾進水を指す。進水は船台あるいは建造ドックで船体主要部がほぼでき上がったときに行われ,このとき初めて船は水に浮くことになる。また進水は船殻工事が終わり艤装(ぎそう)工事へと進む工程上の重要な節点でもあり,ふつう盛大に進水式が行われる。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

しんすい【進水】
スル
船体のできあがった新造の艦船を、陸上の造船台から水面に浮かべること。船内装備などはそのあとに行う。 巨大タンカーを-させる

出典:三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)

進水
しんすい
launch
船台上またはドック内で建造した船を水に浮かべること。船台で建造された船は船体工事がおおよそ完成すると、進水用として船台に固定した固定台と、船体に固定した滑走台がつくられる。この二つを進水台といい、滑走台が固定台の上を滑って進水する。これらは普通2条設けられるが、大型船では3~4条になる。固定台と滑走台の間に直径9センチメートルほどの鋼球を挟んで摩擦を減らし船を滑らせるボール進水と、鋼球のかわりにヘット(牛脂)を挟むヘット進水とがある。
 建造途中の船の船底と船台の間は1メートルほどあいており、船の重量は積み木のような形の木材を積み重ねた盤木(ばんぎ)や支柱などで支えられている。進水が近くなると木製の固定台を船台上に並べる。コンクリート製の固定台があらかじめ船台の一部として作り付けになっている場合もある。次に固定台と船底の間へ滑走台を引き込み、滑走台と船底の間へくさび状の木材(進水矢)をのせ、ワイヤなどで滑走台を船底に引き付けて固定する。また、滑走台と固定台の間に鋼球またはヘットを挟む。この時点で船の重量は盤木や支柱で支えられており、ほとんど進水台にはかかっていない。進水当日になると進水矢を打ち込んで滑走台をしっかり船体に固定するとともに、盤木や支柱を徐々に取り外してゆく。すると、船体重量はしだいに進水台にかかってゆき、進水直前になると、梃子(てこ)を数段に組み合わせたトリガーtrigger(引き金装置)で船が滑り出すのを止めている状態になる。進水式場まで引いてある綱が切断されると、このトリガーが外れて船が滑り出すようにしてある。巨大な船体が相当のスピードで進水する光景は壮観ではあるが、もし滑らなかったり止まったりしたら、重い船体をふたたび滑らすのは至難のわざである。進水は建造工程の節目でもあり儀式でもあって、やり直しができない。日本では船を長さ方向へ滑らせる縦進水が普通であるが、対岸までの距離が短い河川に面した造船所では、進水した船が対岸へ乗り上げる恐れがある。そこで、河川に平行な船台で建造した船を横方向に滑らせて、進水後の走行距離を短くする方法があり、海外にその例がみられる。
 ドック内で船を建造することも多く、この場合はドックへ水を引き入れるだけで船が浮かぶ。作業が簡単であり安全度も高いから、超大型船の建造、進水にはこの方法がとられる。そのほか、小型船ではトロッコのような台車を使う進水、あるいはクレーンで船をつって浮かべる進水もある。[森田知治]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

しん‐すい【進水】
〘名〙 新しく建造した艦船を水上に浮かべること。また、新しい船がはじめて水に進み入ること。船尾進水、横向進水、浮上進水などの方法がある。
※日本‐明治三一年(1898)一月二四日「二等巡洋艦笠置の進水 軍備拡張案中の一艦にして」

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