●遊牧【ゆうぼく】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
遊牧
ゆうぼく
nomadic herding; nomadism
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デジタル大辞泉
ゆう‐ぼく〔イウ‐〕【遊牧】
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世界大百科事典 第2版
ゆうぼく【遊牧 nomadism】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
遊牧
ゆうぼく
自然の草と水を求めて家畜群を伴って各地に移動してゆく原始的な放牧方式をいう。遊牧は、中央アジア、西アジア、アフリカ北部にかけて幅広く帯状に走る砂漠あるいは半砂漠地帯の、農耕に不利な農耕限界地で発達した。これらの地域はわずかなオアシスを除き大部分が不毛に近い乾燥地帯という厳しい環境条件下にあるため、住民の生活は家畜の飼養とその利用に依存せざるをえない。このような砂漠地帯のオアシスやサバンナに適応するのは草食家畜であり、そのなかでもヒツジとラクダは遊牧民の家畜の象徴である。ラクダの背のこぶやヒツジの尾、臀部などは、それらの局部へ脂肪その他の栄養分を蓄積することによって移動時の飼料欠乏を補い、長い遊牧生活に耐えうる条件を備えるようになったものである。遊牧民は全家族とこれらの家畜とともに水と草を追って移動し、家畜の乳や肉などは食料に、毛や毛皮は衣服やテントに利用するほか、移動の途中でヒツジを沿道の農民の穀物と交換したり、都市の市場で家畜やその製品を売って現金を得る。しかし年々放牧地の生産性が減少しているのとあわせて、国境問題、家畜の防疫などの問題を伴うため、各国政府が遊牧民の定着化に努めていることから、遊牧が困難になりつつある。これとは別にユーラシア北部のステップやツンドラ地帯ではトナカイの遊牧が行われているが、トナカイは家畜化しても野生トナカイの遊牧的生態を有しているため、この場合はトナカイ群の移動に人が追随するような遊牧形態となっている。
[西田恂子]
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精選版 日本国語大辞典
ゆう‐ぼく イウ‥【遊牧】
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