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遊行【ゆぎょう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

遊行
ゆぎょう
僧が諸国を遍歴して説法教化すること。飛ともいう。インドの仏道修行者諸方行したことが経典に伝えられ,日本でも古くから行われ,その修行僧は一般に遊行聖 (ゆぎょうひじり) と呼ばれた。のちに時宗一遍真教が諸国をめぐって盛んに念仏を広めたことにより,遊行の呼び名は同派の用いるところとなった。

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デジタル大辞泉

ゆう‐こう〔イウカウ〕【遊行】
[名](スル)
遊び歩くこと。
「外国に―して一時歓娯を極むるに似たれども」〈織田訳・花柳春話
さまようこと。
「一度肉体死するや、其霊魂は、―して」〈宮本伸子

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ゆ‐ぎょう〔‐ギヤウ〕【遊行】
[名](スル)
出歩くこと。歩き回ること。
「中川べりに―したり寝転んだりして」〈露伴・蘆声〉
僧などが布教や修行のために諸国を巡り歩くこと。行脚(あんぎゃ)。
[補説]書名別項。→遊行

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ゆぎょう【遊行】[書名]
清水基吉句集。昭和53年(1978)刊行

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世界大百科事典 第2版

ゆぎょう【遊行】
仏道(宗教)修行者が布教教化のため諸方を遍歴すること。釈尊も実践している。古代日本の官寺仏教は,僧尼令で山林修行を除き,遊行を認めていない。しかし,(ひじり)と称された私度沙弥(しやみ),優婆塞(うばそく),持経者たちの間では遊行乞食(こつじき)が宗教実践であった。それは仏教渡来以前の日本固有の山岳宗教とも結びついていたし,日本古代宗教の神の遊幸信仰とも関係していた。神や祖霊は,遊行聖に憑依して諸方を訪れるのであり,聖は一種の客人神として恐れと尊敬の念で迎えられた。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

ゆうこう【遊行】
スル
遊び歩くこと。うかれ歩くこと。
あてもなく歩くこと。 僕異邦に-すること已に四年/花柳春話 純一郎ゆぎょう

出典:三省堂
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ゆぎょう【遊行】
スル
僧が各地をめぐり歩いて修行または教化すること。行脚あんぎや
出歩くこと。ぶらぶら歩くこと。 つれづれなる時は、これを友として-す/方丈記
「遊行聖」の略。

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日本大百科全書(ニッポニカ)

遊行
ゆぎょう
修行僧が説法教化と自己修行を目的として諸国を遍歴し修行すること。行脚(あんぎゃ)修行ともいい、本来の意義は歩き回ったり、経巡ったりすることである。時宗(じしゅう)の開祖一遍上人(いっぺんしょうにん)は、諸国を遍歴教化して念仏を広めたので、とくに彼を「遊行上人」とよび、また総本山の清浄光寺(しょうじょうこうじ)(遊行寺ともいう)の歴代住職もそれに倣うので、同じ呼称を用いる。また「遊行聖(ゆぎょうひじり)」の語もあるが、これは諸国を行脚して民衆の教化に努める僧をいう。[藤井教公]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

ゆ‐ぎょう ‥ギャウ【遊行】
〘名〙
① (━する) 出歩くこと。ぶらぶら歩くこと。歩きまわること。また、放浪すること。
※今昔(1120頃か)七「或時の夕暮に臨て、寺の外に立出でて遊行する程に羅刹女に値(あひ)ぬ」 〔法華経‐信解品〕
② (━する) 僧侶が、衆生教化や修行のために諸国をめぐり歩くこと。行脚(あんぎゃ)
※今昔(1120頃か)二「諸の比丘有て遊行して、一の村の中に至る」
※謡曲・遊行柳(1516頃)「まづ先年遊行のおん下向の時も、古道とて昔の街道をおん通り候ひしなり」
※謡曲・遊行柳(1516頃)「われ一遍上人の教へを受け、遊行の利益を六十余州に広め」

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