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運動療法【うんどうりょうほう】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

運動療法
うんどうりょうほう
therapeutic exercises
運動を手段として用いる病気の治療法。整形外科領域におけるリハビリテーション (理学療法) と,糖尿病気管支喘息,虚血性心疾患高血圧などの内科的な病気の治療に用いられる場合がある。スポーツ選手のリハビリテーションは,単に社会復帰できるだけでは駄目で,元の競技生活ができるようにならねばならない。したがって,理学療法としての治療的運動のもつ意味は大きい。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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デジタル大辞泉

うんどう‐りょうほう〔‐レウハフ〕【運動療法】
身体を動かすことで、障害や疾患の軽減回復をはかる療法。理学療法で運動機能の維持改善のために行われるほか高血圧脂質異常症糖尿病などの生活習慣病予防などにも効果があるとされる。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
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栄養・生化学辞典

運動療法
 運動によってグルコースの利用亢進,インスリンに対する感受性の改善などをはかる糖尿病の基本的治療法の一つ.

出典:朝倉書店
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世界大百科事典 第2版

うんどうりょうほう【運動療法 functional therapy】
身体全体またはその一部を動かして,症状の軽減とか機能の回復を目指す療法で,治療体操機能訓練などともいう。筋力増強,麻痺回復促進訓練,関節可動域回復訓練,歩行訓練,心肺機能改善訓練などが含まれる。筋力増強は実際の筋力(瞬発力)と筋持久力の増大目標とするが,一般にプログラムとして用いられるのは漸増抵抗運動である。これは,まず軽い抵抗量(たとえば最大抵抗量の10%)から始めて,全関節可動域にわたって10回挙上運動を行う。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

うんどうりょうほう【運動療法】
失ったり、減退した運動機能を回復するために行う運動訓練。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

運動療法
うんどうりょうほう
運動を手段に用いる治療法。リハビリテーション医療における身体機能回復のための運動訓練のほか、糖尿病や高血圧、心臓病などの治療のために食事療法や薬物療法とあわせて処方されるものがある。
 糖尿病治療のためには、エネルギーの摂取・消費バランスの改善を目的に、食事療法や薬物療法と併用して運動療法が処方される。血糖降下薬インスリンの感受性を高める効果があり、結果として血糖値を下げ肥満改善にも有効である。高血圧治療の目的でもほかの療法と組み合わせて処方される。
 運動療法は、狭心症や心筋梗塞(こうそく)など循環器疾患の悪化や再発を予防し、快適な生活を送るための総合的なプログラムである「心臓リハビリテーション」にも取り入れられている。心臓リハビリテーションは、学習指導(心臓病に対する正しい知識を教授する講義、食事療法や禁煙指導など)、カウンセリング(社会復帰や職場復帰へのアドバイス、不安やうつ状態についての相談)と運動療法で構成され、運動療法は(1)運動負荷試験による最適な運動強度・運動時間の決定、(2)専門スタッフの監視下でのトレーニング、(3)在宅での運動療法の指導、という流れで行われる。[編集部]

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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六訂版 家庭医学大全科

運動療法
うんどうりょうほう
Exercise Therapy
(代謝異常で起こる病気)

 運動療法は、糖尿病治療のもうひとつの基本です。運動には、食事療法とともにエネルギーの摂取・消費のバランスを改善するとともに、インスリンのはたらきをよくする効果があります。

 適切な運動は、ブドウ糖が筋肉の細胞内に入って血糖値を低下させるとともに、高血圧脂質異常症も改善する効果があります。結果として動脈硬化を予防し、脳梗塞(のうこうそく)心筋梗塞(しんきんこうそく)などを起こりにくくします。また、心肺機能、筋力を維持・改善させ、健康感および生活の質(QOL)を改善する効果も期待できます。

運動療法を始める前に

 運動療法を始めるにあたっては、主治医と相談することが必要です。血糖値が極端に高い場合は、運動後にかえって血糖値が上がる場合があります。

 心肺疾患を合併している場合や、合併症が進行している場合は運動を制限したほうがよいでしょう。とくに、狭心症心筋梗塞を合併している場合、増殖網膜症(ぞうしょくもうまくしょう)で新鮮な眼底出血がある場合、腎症(じんしょう)で腎機能低下がある場合は注意が必要です。

 神経障害については、高度であれば運動を制限したほうがよいのですが、軽度の末梢神経障害であればさしつかえありません。

運動の種目

 運動療法が許可された場合、実際に行う運動としては、日常生活のなかで、いつでもどこでも一人でもできる運動がすすめられます。

 運動の種類としては、酸素を取り入れながら持続的に行う有酸素運動とレジスタンス運動があります。

 有酸素運動は歩行(ウォーキング)、ジョギング、水泳などの全身運動ですが、整形外科的疾患で足や腰が悪い場合は、水中ウォーキング、自転車、椅子に座っての運動などがおすすめです。継続して行えば、血糖値が下がり減量しやすくなります。

 一方、レジスタンス運動は腹筋、スクワットや筋力トレーニングマシンによる反復動作(いわゆる、筋トレ)で、強く行えば無酸素運動に分類されます。筋肉量や筋力を増加させることが期待され、筋肉はブドウ糖を取り込むので血糖値が下がりやすくなります。なお、水中ウォーキングは有酸素運動に加えてレジスタンス運動がミックスされた運動であり、膝にかかる負担が少なく、体重が多い糖尿病患者さんにおすすめです。

運動の強さ

 ややきついと感じる程度以下の運動とします。脈拍を目安にして、50歳未満では毎分100~120拍以下、50歳以降は毎分100拍以下とします。

 手順としては、軽い運動から始めて徐々に増やすようにします。日常生活のなかで運動量を増やすのが実際的です。たとえば、家事の時間を増やしたり、通勤の時になるべく歩いたり、エレベーターをやめて階段を使ったりするとよいでしょう。

 そのうえで、運動が不足している場合には、散歩などを定期的に行うようにします。慣れてきたら、少し速く歩くようにします(ウォーキングあるいは速歩)。

運動の時間

 脂肪を燃焼させて代謝を改善させるためには、有酸素運動を1日合計20~60分、週に3回以上行うことが望まれます。可能であれば、週に2~3回のレジスタンス運動も行います。

 歩数計を使用するのもよい方法です。1日7000歩、できれば1万歩を目標にします。最近は消費エネルギーが出るカロリー・カウンターも市販されているので、200k㎈以上を目標にします。

 いろいろな運動の消費エネルギーの目安は表14に示すとおりですが、意外に多くないことがわかります。

その他の注意点

 インスリンや糖尿病ののみ薬を服用している場合、低血糖になりやすい時間帯があるので注意します。運動する時は低血糖の用心のため、ブドウ糖、砂糖、ビスケット、ジュースなどを必ず携帯するようにします。また、運動量に合わせて、運動前後あるいは運動中に補食をとるようにします。

 さらに、運動に適した衣服、靴を選び、運動前後で靴ずれなどが生じていないかをチェックすること(フットケア)も重要です。

出典:法研「六訂版 家庭医学大全科」
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