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運命【うんめい】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

運命
うんめい
fate
われわれの意志をこえたところでわれわれの行為や存在を支配している力。ギリシア語 moiraは各人分け前ラテン語 fatumは神によっていわれたこと,フランス語 destinは定められたこと,ドイツ語 Schicksalは送られたことを意味する。その超越的力はギリシアローマ神話神格化され,人間の熟慮を裏切る不条理性は自由との葛藤として悲劇のテーマを形成してきた。またこの不条理性は,人間に対して先在的なものであるキリスト教の神の摂理から運命を区別する徴表である。

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運命
うんめい
幸田露伴長編小説。 1919年発表。中国の明史に取材した壮大な構想の歴史小説。明の太祖朱元璋の死後,孫の建文帝が即位するが,伝承を信じた叔父燕王武力によって帝位を奪い永楽帝となる。しかし,永楽帝は国内の治安外敵の脅威に苦しんで心の休まる日もなく,ついに戦場で討たれて死ぬ。他方,帝位を追われた建文はとなって山野を放浪するが,ついには高僧と仰がれ,悠々自適の生涯を過して 90歳の天寿をまっとうする。両者の生の対照を鮮かに描き分けながら,その間に,人知をこえた「数」のはからいを探り,天命帰趨を彷彿する。漢文脈を多用した文体雄渾で,露伴独自の東洋的な人間観,宇宙観を集大成して,大正文壇にこの作家の健在を示した傑作である。

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デジタル大辞泉

うん‐めい【運命】
人間の意志を超越して人に幸、不幸を与える力。また、その力によってめぐってくる幸、不幸のめぐりあわせ。運。「運命のなせる業」「運命をたどる」
将来の成り行き。今後どのようになるかということ。「国家の運命
[補説]作品名別項。→運命

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監修:松村明
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うんめい【運命】[書名・曲名]
幸田露伴の小説。大正8年(1919)発表。中国明(みん)朝の建文・永楽2帝の生涯を、漢文調の名文で描いた作品。
ベートーベン作曲の交響曲第5番の通称。1808年完成。第1楽章冒頭の主題を、作者が「運命はかくをたたく」と説明したと伝えられることからの名。
《原題、〈フランス〉Les Destineéesビニーによる詩集。著者没後の1864年に刊行。運命詩集。

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占い用語集

運命
個人の人生に訪れる、見えない大きな流れのこと。一般的に、個人の努力や行いで変えられる流れを「運命」と呼び、前世からのカルマとして変えることができない流れを「宿命」と呼ぶ。

出典:占い学校 アカデメイア・カレッジ
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デジタル大辞泉プラス

運命
堀田善衛(よしえ)による戯曲。初演は劇団民芸(1959年)。同年、第5回新劇戯曲賞(のちの岸田国士戯曲賞)の候補作品となる。

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運命
米国の作家ロス・マクドナルドの長編小説(1958)。原題《The Doomsters》。「リュウ・アーチャー」シリーズ。

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運命
ドイツの作曲家L・v・ベートーヴェンの交響曲第5番(1807-08)。原題《Schicksal》。名称はベートーヴェン自身が第1楽章の冒頭部について「運命はこのように扉をたたく」と語ったという逸話に由来する。交響曲第6番『田園』とほぼ同時期に作曲された。

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運命
日本のポピュラー音楽作詞と歌は女性歌手、倖田來未(くみ)。2006年発売。作曲:日比野裕史。同年公開の映画「大奥」の主題歌

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世界大百科事典 第2版

うんめい【運命 fate】
一般に,人間に与えられた逃れることのできないさだめを意味する語。宿命とほぼ同義。ラテン語の運命は〈ファトゥムfatum〉だが,そのもとの意味は〈言われたこと〉であり,運命という考えは予言や言葉の魔力に対する信仰に裏づけられて発生したらしい。例えば誕生をつかさどる女神は生まれた子どもの〈未来に〉ついて発言し,その未来を〈定める〉のであった。だが,なんといっても運命の観念を発展させ,展開したのはギリシア人たちであった。

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うんめい【運命】
幸田露伴の歴史小説。1919年(大正8)《改造》に発表。中国の明朝2代皇帝の建文帝が,叔父の燕王に攻められて都を捨て,燕王が3代永楽帝となる政変劇の経緯を,史書にもとづいて精細にあとづけた歴史小説。作者が過去の資料を任意に取捨し,過去の人物に思いつきのせりふをしゃべらせるのが歴史小説の常道だとすれば,これはその客観的な叙述においていわゆる小説らしい趣向をほとんど欠いている。しかし歴史の虚実に対する作者の包括的でしかも徹した認識が,雄大な漢文脈の行文を通じて一貫して輝き続けており,その輝きはなまじいな歴史書や小説のとうてい及びがたいほどに強烈な文学的感銘を与える。

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大辞林 第三版

うんめい【運命】
超自然的な力に支配されて、人の上に訪れるめぐりあわせ。天命によって定められた人の運。 すべて-のしからしめるところ これも-とあきらめる
今後の成り行き。将来。 主人公の-やいかに

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うんめい【運命】
第一楽章冒頭の主題に関して、作曲者自身が運命はかく扉をたたくと語ったと伝えられるところから
ベートーベンの交響曲第五番ハ短調の日本での通称。1808年完成。

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精選版 日本国語大辞典

うん‐めい【運命】
[1] 〘名〙 人間の意志を超えて、幸福や不幸、喜びや悲しみをもたらす超越的な力。また、その善悪吉凶の現象。巡り合わせ。運。命運。転じて、幸運、寿命、今後の成り行き。
※中右記‐寛治七年(1093)一二月四日「身体尤吉也、運命必可七十
※平家(13C前)二「人の運命の傾かんとては、必ず悪事を思ひ立ち候ふ也」 〔南史‐羊玄保伝〕
[2]
[一] ベートーベン作曲の交響曲第五番ハ短調の日本での通称。作曲者が冒頭の第一主題を「運命はこうして扉(とびら)をたたく」と説明したと伝えられることによる。
[二] 小説集。国木田独歩作。明治三九年(一九〇六)刊。「運命論者」「酒中日記」「巡査」「馬上の友」「画の悲み」「悪魔」「非凡なる凡人」「空知川の岸辺」「日の出」の九編を収める。
[三] 歴史小説。幸田露伴作。大正八年(一九一九)発表。中国明朝の建文帝の史実に基づく、歴史文学の傑作。
[語誌](1)漢籍にある「運命」は、「めぐりあわせ」「うまれつき」「天命」などの意味を持つが、日本では、挙例の「中右記‐寛治七年一二月四日」にある「寿命」の意の用法のように、独自の意味変化も見られる。
(2)「平家物語」では「運命ひらく」「運命かたぶく」など、「幸運」の意の用法が優勢である。
(3)西洋からもたらされた運命論と結び付き、現代では、「宿命」か「行く末」の意味で用いられる。

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