●過敏性大腸症候群【かびんせいだいちょうしょうこうぐん】
世界大百科事典 第2版
かびんせいだいちょうしょうこうぐん【過敏性大腸症候群 irritable colon syndrome】
過敏性腸管症候群ともいう。情緒的緊張やストレスに対して腸管が適応できず,腸管の緊張,運動および分泌などの機能障害を起こす疾患で,いわゆる心身症の一つ。症状は,不定の腹痛,腹部膨満感,下痢,便秘または下痢,便秘を繰り返す便通異常などであり,粘液の排出,腸内ガスによるガスの排出,頭が重い,疲れやすいなど,自律神経失調症や精神神経症状を訴えることもある。しかし,通常の検査では器質的病変を認めない。神経症的な性格と自律神経系の不安定な素地のある人に,食事因子,身体的因子,情緒的因子が作用して発症する。
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精選版 日本国語大辞典
かびんせい‐だいちょうしょうこうぐん クヮビンセイダイチャウシャウコウグン【過敏性大腸症候群】
〘名〙 自律神経系の失調によって起こる大腸の運動・分泌機能の異常。腹痛、下痢などの症状を呈する。心因性のことが多い。
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日本大百科全書(ニッポニカ)
過敏性大腸症候群
かびんせいだいちょうしょうこうぐん
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