●遣水【やりみず】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
遣水
やりみず
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
やりみず【遣水】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
遣水
やりみず
平安時代の寝殿造(しんでんづくり)において、外から引き入れて庭園につくった流れ。当時の物語などでは、その流れを引いてつくった池泉のことも遣水とよんでいる。造園意匠としては、平安期から鎌倉期にかけて流行した、曲水(きょくすい)を稲妻形に流した流れをいうが、現存するものはほとんどなく、福岡県の太宰府(だざいふ)天満宮、同横岳崇福寺(おうがくすうふくじ)のものがあるくらいである。平安中期の作庭方法論書『作庭記』では、東より南に迎えて西へ流すのを順流とす、といっている。また、遣水にはかならず板石状の石橋を低く架けるのが普通で、これは庭園の石橋として古い例である。昭和になってから重森三玲(みれい)により、古式を踏まえた遣水が奈良・春日(かすが)大社社務所北庭、島根県・村上邸山泉居露地、山口県・漢陽寺に作庭された。
[重森完途]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
やり‐みず ‥みづ【遣水】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「遣水」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●遣水の関連情報