●遥任【ヨウニン】
デジタル大辞泉
よう‐にん〔エウ‐〕【×遥任】
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世界大百科事典 第2版
ようにん【遥任】
古代の地方官制度の展開の中で起こった事象で,本人は在京しながら,地方官に任命され,その収入をうることをいう。律令制下においては,地方官に任命されれば,任地に赴くのが原則であったが,8世紀前半期において,特例的に京官に地方官を兼ねさせ,経済的な優遇をすることがあった。8世紀後半以降になると員外国司や権任国司の盛行とともにそのような例はますます増加した。平安時代には,要職とされる一定の官職にある者には,一定年限を経ると必ず国司を兼ねさせるという慣例もでき,京官を兼ねなくとも赴任を免除されるものも出現した。
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