●適応【てきおう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
適応
てきおう
adaptation; adjustment
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
適応
てきおう
adaptation; adjustment
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
てき‐おう【適応】
1 その場の状態・条件などによくあてはまること。「事態に
2 生物が環境に応じて形態や生理的な性質、習性などを長年月の間に適するように変化させる現象。
3 人間が、外部の環境に適するように行動や意識を変えていくこと。「
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
栄養・生化学辞典
適応
出典:朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
ナビゲート ビジネス基本用語集
適応
出典:ナビゲート
Copyright (C) 1999 - 2010 Navigate, Inc. All Rights Reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
てきおう【適応 adjustment】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
てきおう【適応 adaptation】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
大辞林 第三版
てきおう【適応】
出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
日本大百科全書(ニッポニカ)
適応
てきおう
adaptation
適応の科学
かつては、生物のもつ合目的的(目的にかなう)な性質自体が超越者としての神の存在を示すものと考えられていた。「ペイリーの時計」として周知のところだが、時を刻むという目的をもった複雑な機械である時計の背後にはそれをつくった時計匠がいるように、合目的性を備えた複雑な器官を有する生物の背後にはそれをつくった神がいるはずだというわけである。そうした目的論(テレオロジー)的説明に対して、生物の合目的性の由来を自然選択で説明しようとする「適応の科学」はテレオノミーとよばれ、現代生物学の全領域にわたる根幹的な概念装置となっている。適応の科学は、まず自然選択がどのように働くかを調べることによって成立する。生物がかならずしも最適な状態にあるといえないのは、自然選択が、同じ繁殖集団内の相対的適応度に対して作用するからである。つまり、ほかの繁殖集団中の個体のもつ性質に比べてより適しているとはいえなくても、同じ集団内のほかの個体に比べて有利である性質は、自然選択によって集団中に広まり、適応しているとみなされる。[遠藤知二・河田雅圭]
適応観の論拠
生物のもつ形質には、それをもつことが、その「個体」の生存や繁殖に有利(利己的個体による適応観)だと簡単にいえない場合もある。ショウジョウバエのSD遺伝子は、減数分裂時にSDをもたない相同染色体に影響を与えて、SDをもたない精子の分離比に自らが多くなるようなひずみを生じさせる。そのことによって、SD遺伝子は選択上有利になるが、SD遺伝子をもつ「個体」は形成される配偶子の数が減少するため不利益を被る。つまり、SD遺伝子は個体の観点からはいわば無法者であるにもかかわらず、個体群中に広がりうる。このことは自然選択の働く単位が遺伝子であることを示しており、適応が何かにとっての善だとすればそれは遺伝子にとってであるとする、利己的遺伝子による適応観の論拠となっている。一般には、遺伝子は個体の繁殖を通じて広がるので、この二つの適応観は矛盾しないことが多いと予想される。また、個体のもつ性質が、その個体の属する集団(個体群や種)の存続を有利にするようにみえる(利他的個体による適応観)こともある。しかし、集団を単位として自然選択が働くことも理論的にはありうるとしても、個体ないしは遺伝子の観点からの適応として理解することが可能である。たとえば、縄張り(テリトリー)をもつ動物では、個体数の増加が制限され、このことが個体群の絶滅を防ぐという機能(個体群レベルでの適応)をもつとみなされがちである。しかし、縄張りは、個体が自らの資源を確保するのに有利なために進化してきたものと考えれば、個体数の制限という現象は、その付随的結果であり、適応とはみなされない。
一方、生物のもつ形質を厳密に自然選択の結果できた適応的なものとして説明するのはしばしば困難が付きまとうし、形質のなかには適応的には中立なものも多いだろう。生物の示す複雑なパターンに、適応的な意味をみいだそうとする試みは、新しい発見をもたらすうえで価値があるが、検証のむずかしい適応的解釈を生むことも否めない。実際には、生物がいかなる拘束のもとで物理的・生物的環境の与える問題を解決しているかを探ることが、適応の科学のあり方といえる。[遠藤知二・河田雅圭]
心理学的適応
環境からの働きかけに生活体がこたえるだけでなく、生活体の側からの諸欲求も充足されている関係をさす。しかし現実的には生活体の欲求がつねに充足されるとは限らない。欲求が阻止されると生活体はフラストレーション(欲求不満)状態に置かれる。したがって狭義には、適応はフラストレーションを解消する過程であり、その努力であるといえる。適応の過程は、(1)動機(欲求が目標への行動を惹起(じゃっき)する)、(2)障害(妨害され行動が行き詰まる)、(3)反応(妨害に対する問題解決の試み)、(4)緊張の解消(目標への解決方法が発見され満足する)、の四つのサイクルで説明される。また適応は順応と区別され、とくに社会的順応とよばれる。順応が環境の変化に伴って生活体自身が変容する生物・生理的意味が強いのに対して、適応は生活体が環境に対して働きかけることによる社会・行動的側面が強調される。[織田正美]
『波多野完治著『適応理論』(『現代教育心理学大系11』所収・1957・中山書店) ▽戸川行男著『適応と欲求』(1956・金子書房)』
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
てき‐おう【適応】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「適応」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●適応の関連情報