●選択本願念仏集【せんじゃくほんがんねんぶつしゅう】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
選択本願念仏集
せんじゃくほんがんねんぶつしゅう
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デジタル大辞泉
せんちゃくほんがんねんぶつしゅう〔センチヤクホングワンネンブツシフ〕【選択本願念仏集】
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世界大百科事典 第2版
せんちゃくほんがんねんぶつしゅう【選択本願念仏集】
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日本大百科全書(ニッポニカ)
選択本願念仏集
せんちゃくほんがんねんぶつしゅう
「せんじゃく~」とも読む。鎌倉時代の仏書。一巻。略して『選択集』という。浄土宗を開創した法然(ほうねん)(源空)の主著で、1198年(建久9)3月、66歳のとき九条兼実(かねざね)の懇請に応じて撰述(せんじゅつ)された浄土宗の根本聖典で、16章からなっている。善導(ぜんどう)の浄土教義を経(けい)とし、自らの選択義を緯(い)として、阿弥陀仏(あみだぶつ)によって選択された本願念仏の要文を集め、選択本願の真意を明らかにした。
仏道修行や生活行動のすべてが称名念仏(しょうみょうねんぶつ)の一行に帰結することを指摘し、願生者(がんしょうしゃ)に安心(あんじん)・起行(きぎょう)・作業(さごう)を策励する軌範を明示し、往生(おうじょう)浄土の法門が時機相応の教えであるゆえんを力説した。京都廬山(ろざん)寺所蔵の古鈔(こしょう)本『選択集』は草稿本とみなされる。その開巻劈頭(へきとう)の「選択本願念仏集」と次行の「南無(なむ)阿弥陀仏往生之業念仏為先」の21字は法然の自筆であるが、それ以降はすべて門弟の執筆である。本書が世に出ると、この世で悟りを得ようとする聖道家(しょうどうけ)から猛烈な批判攻撃を受けたこと、また本書の注釈書と開版の数がすこぶる多いことは、信謗(しんぼう)両面にわたって本書がいかに世人の注目を集めたかを物語っている。
[藤堂恭俊]
『石井教道著『選択集全講』(1959・同書刊行後援会)』
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精選版 日本国語大辞典
せんちゃくほんがんねんぶつしゅう ‥ホングヮンネンブツシフ【選択本願念仏集】
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旺文社日本史事典 三訂版
選択本願念仏集
せんじゃくほんがんねんぶつしゅう
『選択集』ともいう。2巻。1198年,関白九条兼実 (かねざね) の求めにより書かれたと伝えられる。他力本願の奥旨を述べた浄土宗の根本経典。念仏を正行 (しようぎよう) とし,念仏だけが末代相応の法門であることを説いている。専修念仏の妙諦を示す。
出典:旺文社日本史事典 三訂版
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