●邦楽【ホウガク】
デジタル大辞泉
ほう‐がく〔ハウ‐〕【邦楽】
1 洋楽に対して、日本の伝統的スタイルに基づく音楽の総称。雅楽・声明(しょうみょう)・平曲・能楽・三味線音楽・箏曲(そうきょく)・琵琶楽・尺八楽・民謡など。和楽。日本音楽。⇔洋楽。
2 狭義には、1のうち、特に江戸時代の音楽。三味線音楽・箏曲・尺八楽などをさし、雅楽・声明・能楽や民謡を含めない。
3 ポピュラー音楽で、日本人が作曲した楽曲。
2 狭義には、1のうち、特に江戸時代の音楽。三味線音楽・箏曲・尺八楽などをさし、雅楽・声明・能楽や民謡を含めない。
3 ポピュラー音楽で、日本人が作曲した楽曲。
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日本文化いろは事典
邦楽
邦楽の演奏には、琴・三味線・尺八・和太鼓・笛など邦楽器全般が用いられます。曲構成の基礎となるのが、「序(導入)・破(展開)・急(終 結)」(一切の物事に序・破・急があり、一日の朝昼夜・四季・人の一生を表現する)という思想に基づいて表現され構成されています。また、西洋音楽のよう に曲にハッキリとしたメロディがなく単調なものがほとんどです。したがって、一つの音符を奏でるだけで、全てを表現し尽くさなければならないので非常に高 度な技術・表現力が必要です。また、邦楽は、琴・三味線・尺八などの日本の音楽を指す用語で、雅楽〔ががく〕・能楽、そして民 謡・郷土芸能などの民俗音楽を含めない考え方が一般的です。そして、音楽として単独に存在するよりも、文芸・舞踊・演劇などと密接な関係を持って存在して いる場合がほとんどです。文芸・音楽を総合した語り部〔べ〕、舞踊・演劇と結合した雅楽・浄瑠璃・長唄・能楽などがそうです。ただし、「近世邦楽」として称する事によって、上記すべての音楽を含ませる考え方ができます。日本文化いろは事典では、広く「近世邦楽」について解説していきます。
世界大百科事典 第2版
ほうがく【邦楽】
おもに西洋音楽(洋楽)と対比して,日本音楽を意味する語。広狭両義がある。広義では〈日本伝統音楽〉(単に〈日本音楽〉とも)と同義で,明治期の洋楽輸入以前からの伝統を引く日本音楽全般を指す。広義の用例は公的な場面に多い。日常的には狭義の用例が多く,雅楽,声明(しようみよう),能楽,民謡,民俗芸能などを除外し,主として近世の都市生活者の遊芸に端を発する箏,三味線,尺八,琵琶などを用いる音楽のみを指す。狭義を明確化するためには〈近世邦楽〉の称がよく用いられる。
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精選版 日本国語大辞典
ほう‐がく ハウ‥【邦楽】
〘名〙
① 日本古来の音楽の総称。特に、神楽・雅楽・声明(しょうみょう)・平曲・能楽・箏曲・三味線音楽・民謡などをいう。和楽。⇔洋楽。
※私の詩と真実(1953)〈河上徹太郎〉わが楽歴「邦楽は声楽本位だが、それは『唱ふ』のではなくて、『語る』のである」
② 江戸時代の音楽、特に三味線音楽や箏曲。雅楽・能楽・民謡を除外した狭い範囲の音楽。
出典:精選版 日本国語大辞典
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
邦楽
ほうがく
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日本大百科全書(ニッポニカ)
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