●郎従【ろうじゅう】
世界大百科事典 第2版
ろうじゅう【郎従】
平安時代以後,武者や国司に仕えた従僕の総称。郎等と同意語に使われることが多いが,郎等は従類と対で〈郎等・従類〉のごとく使われ,従類より地位の高い従僕の意であるが,郎従の場合は郎等・従類を含んで使われる場合の方が多い。郎等・従類の等・類は接尾語で,基本は郎・従にあることを考えると,郎従はまさに郎と従をひっくるめて表現したものと考えられる。主人と郎従の主従関係は武士団の中心部分を構成しているが,このほかに武士団には伴類といって主従関係のルーズな層があり,武士団の周辺部分を構成している。
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精選版 日本国語大辞典
ろう‐じゅう ラウ‥【郎従】
〘名〙 =ろうどう(郎等)
※宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解「土浪不静、加之郎従之徒、如雲散満於部内」
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デジタル大辞泉
ろう‐じゅう〔ラウ‐〕【郎従】
「郎等(ろうどう)2」に同じ。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
郎従
ろうじゅう
「家子郎党」のページをご覧ください
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