@niftyトップ

辞書、事典、用語解説などを検索できる無料サービスです。

配位化合物【はいいかごうぶつ】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

配位化合物
はいいかごうぶつ
coordination compound
錯体,錯化合物とほぼ同義。配位化合物というときは中心原子配位子との間の化学結合配位結合によるもののみをさすこともあるが,一般には化学結合の性格とは関係なく,配位子が中心原子を中心として立体的に対称性の高い位置を占めていれば配位化合物といってよい。高分子反応の触媒として,また生命現象においても重要な役割を演じている。たとえば植物の光合成に重要な葉緑素マグネシウムの配位化合物であり,ポリエチレン合成のチーグラー触媒アルミニウムチタンの配位化合物である。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉

はいい‐かごうぶつ〔ハイヰクワガフブツ〕【配位化合物】
一つの原子あるいはイオンに、他のイオンあるいは分子配位結合によって結合している化合物錯化合物(さくかごうぶつ)とほぼ同義。

出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版

はいいかごうぶつ【配位化合物 coordination compound】
狭義には錯化合物のことをいい,錯塩,錯分子,錯酸錯塩基が含まれる。広義には配位結合を含む化合物の意味に使われる。19世紀の後半には多数の金属塩のアンモニア和物や水和物などが知られていたが,その構造は当時の結合論,すなわちJ.J.ベルセリウスの電気化学的二元説では説明できなかった。たとえばCoCl3もNH3もそれぞれふつうの原子価を満足している(これらは一次化合物と呼ばれた)のに,なお結合して安定なアンモニア和物CoCl3・6NH3(高次化合物と呼ばれた)を生ずる。

出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.

日本大百科全書(ニッポニカ)

配位化合物
はいいかごうぶつ
coordination compound

錯化合物complex compoundと同義に用いられることもあるが、さらに広く、配位結合の含まれている化合物をこのようにいう。すなわち一つの原子にいくつかのイオンまたは分子が配位してできた化合物である。いわゆる錯化合物のほか付加化合物、分子化合物などでこれに含められるものがある。たとえば、アンモニアNH3とフッ化ホウ素BF3とから、いわゆる付加化合物のH3N・BF3が得られ、ピリジンC5H5Nを過酸化水素で処理するとピリジン N-オキシドC5H5NOが得られるが、これらはいずれもNの非共有電子対がBまたはOのあいている軌道へ配位結合によって配位したH3N→BF3,C5H5N→O(→は配位結合を表す)のような配位化合物である。また普通にみられる錯化合物、たとえば[Co(NH3)6]Cl3,K4[Fe(CN)6],[Cr(H2O)6]Cl3などは、錯体([ ]で示されている)中の中心原子Co、Fe、Crなどのあいているd軌道に、NH3,CN-,H2OなどのN、C、Oの非共有電子対が配位している配位化合物である。水和物あるいは分子化合物の形で書けるKAl(SO4)2・12H2O,MgSO4・7H2Oなどもそれぞれ[Al(H2O)6]3+,[Mg(H2O)6]2+のような錯体からなる化合物であるからこれも配位化合物である。

[中原勝儼]

『山田祥一郎著『配位化合物の構造』(1980・化学同人)』『F・バソロ、R・C・ジョンソン著、山田祥一郎訳『配位化学――金属錯体の化学』第2版(1987・化学同人)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

精選版 日本国語大辞典

はいい‐かごうぶつ ハイヰクヮガフブツ【配位化合物】
〘名〙 一つあるいは複数のイオンまたは分子が他のイオンまたは分子に付加した化合物。狭義には錯化合物をさす。この場合、配位結合により化合物が形成される。

出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

化学辞典 第2版

配位化合物
ハイイカゴウブツ
coordination compound

狭義の場合は,錯体同義語として用いられる.広義の場合は,配位結合を有する化合物,たとえば,[F3B←NH3]などの付加物や,[I2← C6H6]のような分子化合物まで含まれる.

出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)

Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

配位化合物」の用語解説はコトバンクが提供しています。

配位化合物の関連情報

他サービスで検索

(C)The Asahi Shimbun Company /VOYAGE MARKETING, Inc. All rights reserved.
No reproduction or republication without written permission.

アット・ニフティトップページへ アット・ニフティ会員に登録

ウェブサイトの利用について | 個人情報保護ポリシー
©NIFTY Corporation