●酒箒【さかぼうき】
日本大百科全書(ニッポニカ)
酒箒
さかぼうき
昔の酒屋の看板。酒林(さかばやし)、酒旗(さかばた)ともいう。1~2尺(30~60センチメートル)の長さのスギの枝葉を束ねて箒のようにしたり、球状にしたもので、戸口に立て掛けたり、軒先につり下げたりした。江戸時代の末ごろまで一般にみられた風習で、今日でも一部の酒造家の間に残っている。スギが用いられるのは、古く神酒やそれを入れる瓶(かめ)のことを「みわ」とよび、また酒の神である大和(やまと)国(奈良県)三輪山(みわやま)に鎮座する大神(おおみわ)(三輪)神社がスギを神木とした縁によるといわれる。
[宇田敏彦]
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精選版 日本国語大辞典
さか‐ぼうき ‥ばうき【酒箒】
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デジタル大辞泉
さか‐ぼうき〔‐ばうき〕【酒×箒】
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