●酢酸ビニル【さくさんビニル】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
酢酸ビニル
さくさんビニル
vinyl acetate
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
さくさん‐ビニル【酢酸ビニル】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
さくさんびにる【酢酸ビニル】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
酢酸ビニル
さくさんびにる
vinyl acetate
ビニルアルコール(CH2=CHOH)の酢酸エステルに相当する化合物。ビニルアルコールはアセトアルデヒドの互変異性体であり、遊離の形では存在しない。以前は、亜鉛や水銀などの金属塩を触媒としてアセチレンに酢酸を付加させる方法により工業的に製造されていたが、現在ではアセチレンを原料とする方法はコストが高くつくのでほとんど行われなくなり、1960年代から酢酸とエチレンを原料とする製造法が主流になっている。この方法では、酢酸パラジウムなどの触媒を用いて、酸素によるエチレンの酸化と酢酸によるエステル化を1段階の反応で行い、95%以上の高い収率で酢酸ビニルを合成している。無色の液体。過酸化物、光により重合させるとポリ酢酸ビニルができる。重合物は、通常は酢酸ビニル樹脂とよばれ、塗料、接着剤、製紙用サイズ、チューインガムのベースなどに使われている。ポリビニルアルコールを合成する原料として重要である。
[廣田 穰]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
さくさん‐ビニル【酢酸ビニル】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
化学辞典 第2版
酢酸ビニル
サクサンビニル
vinyl acetate
C4H6O2(86.09).CH2=CHOCOCH3.工業的には,かつては水銀(Ⅱ)触媒を用いてアセチレンと酢酸との反応で合成されていたが,現在ではすべて酸素の共存下でエテンと酢酸との反応で製造されている.
CH2=CHOCOCH3 + H2O
パラジウム触媒を用いる気相法(100~200 ℃)と塩化パラジウム触媒を用いる液相法とがあるが,気相法が主力である.甘い特異臭のある無色の液体.融点-93 ℃,沸点73 ℃.0.932.
1.3950.エタノール,エーテルに可溶.ポリ(酢酸ビニル)(酢酸ビニル樹脂)の単量体で,合成繊維ビニロンの中間原料として用いられる.[CAS 108-05-4]
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)
Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「酢酸ビニル」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●酢酸ビニルの関連情報
関連キーワード
| ケトン| アリル基| ジエン| 炭化水素基| メチレン| ポリアミン| カルボン酸| ビニリデン基| ジフェノキノン| アレン|