●酸化アルミニウム【さんかアルミニウム】
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
酸化アルミニウム
さんかアルミニウム
aluminium oxide
出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
デジタル大辞泉
さんか‐アルミニウム〔サンクワ‐〕【酸化アルミニウム】
出典:小学館
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:田中牧郎、曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
世界大百科事典 第2版
さんかアルミニウム【酸化アルミニウム aluminium oxide】
出典:株式会社平凡社
Copyright (c) Heibonsha Limited, Publishers, Tokyo. All rights reserved.
日本大百科全書(ニッポニカ)
酸化アルミニウム
さんかあるみにうむ
aluminium oxide
アルミニウムの酸化物。工業的にはアルミナともいう。水酸化アルミニウムAl(OH)3(=Al2O3・3H2O)からAl2O3までの脱水過程の中間にある含水酸化物Al2O3・xH2O(0<x<3)を含めることもある。純粋なものはα(アルファ)‐アルミナといい、わずかに水分を含んだものをγ(ガンマ)‐アルミナ(Al2O3・nH2O;0<n<0.6)といっている。γ‐アルミナは強熱すると脱水してα‐アルミナとなる。古くβ(ベータ)-アルミナとよばれたものがあるが、これはNa2O・6Al2O3であることが示されている。α-Al2O3は天然にはコランダム(鋼玉)として産出。コランダムの人造品は商品名でアランダムといわれている。水に不溶。酸、アルカリにも難溶。耐火性が高い。モース硬度9.0。切削砥石(といし)、耐火レンガ、耐火材などに用いられる。不純物を含んで宝石となったものにルビー(紅玉、酸化クロム(Ⅲ)0.2~0.3%)やサファイア(青玉、酸化チタンと酸化鉄(Ⅲ)0.1~0.2%)がある。不純物を含んだコランダムはエメリーとよばれ研磨剤として用いられる。活性アルミナとして市販されているものは、アルミナ水和物を加熱脱水して得られる多孔性固体で、主成分がγ‐アルミナである。水分吸着能に優れ、各種化学反応の触媒ないし触媒担体として広く用いられており、またクロマトグラフ用吸着剤として有用である。
[守永健一・中原勝儼]
出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
精選版 日本国語大辞典
さんか‐アルミニウム サンクヮ‥【酸化アルミニウム】
出典:精選版 日本国語大辞典
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
化学辞典 第2版
酸化アルミニウム
サンカアルミニウム
aluminium oxide
Al2O3(101.96).アルミナともいう.天然にはコランダム(鋼玉)として産出する.金剛砂は不純物を含んだもので,ルビーやサファイアは微量の重金属を含んだものである.ボーキサイト,ギブス石,ダイアスポアは水和物である.いくつかの変態があるが,いずれも無色で水には溶けず,鉱酸や強アルカリにも難溶であり,燃焼性や毒性はない.熱的に非常に安定である.両性酸化物だが,強熱したものは酸に難溶となり,融解したものは硬度が大きく,耐火性にもすぐれている.アルミン酸塩水溶液の加水分解により各種の水和酸化アルミニウムが得られる.水和酸化アルミニウムを高温で脱水すると安定なα-アルミナを生じる.α-アルミナは,密度3.9 g cm-3.融点2015±15 ℃,沸点2980±60 ℃.水に不溶.モース硬さ9.脱水温度が300 ℃ より低いと準安定なγ-アルミナが生成する.γ-アルミナは密度3.5~3.9 g cm-3.吸湿性で,軟らかい.さらに低温で脱水したものが活性アルミナで,表面積がきわめて大きいために吸着剤,乾燥剤などとして用いられる.触媒,半導体,研磨剤,工具研削剤,耐熱剤,絶縁体,レーザー材料,模造宝石,ガラス繊維,ニューセラミックス原料などに用いられる.[CAS 1344-28-1:Al2O3][CAS 14457-84-2:AlO(OH)]
出典:森北出版「化学辞典(第2版)」
東京工業大学名誉教授理博 吉村 壽次(編集代表)
信州大学元教授理博 梅本 喜三郎(編集)
東京大学名誉教授理博 大内 昭(編集)
東京大学名誉教授工博 奥居 徳昌(編集)
東京工業大学名誉教授理博 海津 洋行(編集)
東京工業大学元教授学術博 梶 雅範(編集)
東京大学名誉教授理博 小林 啓二(編集)
東京工業大学名誉教授 工博佐藤 伸(編集)
東京大学名誉教授理博 西川 勝(編集)
東京大学名誉教授理博 野村 祐次郎(編集)
東京工業大学名誉教授理博 橋本 弘信(編集)
東京工業大学教授理博 広瀬 茂久(編集)
東京工業大学名誉教授工博 丸山 俊夫(編集)
東京工業大学名誉教授工博 八嶋 建明(編集)
東京工業大学名誉教授理博 脇原 將孝(編集)
Copyright © MORIKITA PUBLISHING Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの項目は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。
「酸化アルミニウム」の用語解説はコトバンクが提供しています。
●酸化アルミニウムの関連情報
関連キーワード
| メタアルミナ型| パーアルミナ型| アンモニア合成触媒| ボーキサイト| サブアルミナ型| 耐火粘土| 造滓溶剤| アルミニウム| アルミノケイ酸塩|