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重力場【じゅうりょくば】

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典

重力場
じゅうりょくば
gravitational field
(1) 地球引力の及ぶ空間またはそのような空間の状態。ある点の重力場の強さはその点に置かれた単位質量の物体に働く力の大きさによって表わされる。地球の重力場の原因はおもに地球を構成する物質万有引力で,地球の自転により生じる遠心力がごく一部加わる。 (2) 万有引力の及ぶ空間またはそのような空間の状態。万有引力の場ともいう。重力質量をもつ物体の周囲に生じる。ある点の場の強さはその点に置かれた単位重力質量の物体に働く力の大きさによって表わされる。1つの物体から十分離れた場所におけるその物体による重力場の大きさは,物体の重力質量に比例し,物体からの距離の2乗に反比例し,その比例定数万有引力定数 (6.673×10-11N・m2/kg2) である。重力場は宇宙的規模において最も重要な力の場である。惑星の運動,星の構造,銀河内の星の分布と運動,宇宙の大局的な構造がおもに重力場により支配される。また一般相対性理論によれば重力場の存在は時空構造を変化させ,四次元時空はリーマン空間と呼ばれる曲った空間になる。

出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版

じゅうりょくば【重力場 gravitational field】
ニュートンの万有引力は二つの質点の間に直接働く力とも考えられる(遠隔作用)が,途中の空間に存在する場によって媒介されると考えること(近接作用)もできる。すなわち,一方の質点は,そのまわりの全空間に,距離の2乗に反比例し,放射状の方向をもつ場をつくり出し,もう一つの質点は,その場所における場から力を受けると考えるのである。この場が重力場であるが,このような近接作用の考え方のほうが,電磁気学や,その他の物理法則と調和させやすい。

出典:株式会社平凡社
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大辞林 第三版

じゅうりょくば【重力場】
重力の場。重力の作用する空間。

出典:三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)

重力場
じゅうりょくば
重力が作用する空間。真空の空間を飛び越えて重力が働くという引力の作用を記述するための関数として、ポテンシャルという量が導入され、のちにこれが重力場の概念に発展した。重力ポテンシャルとは、重力の源である物体が他の位置にある物体に及ぼす力を、あらかじめ位置の関数として指定しておく量である。たとえば質量Mの球体のポテンシャルは、その中心からの距離に反比例し、Mとニュートン重力定数に比例する。このようにニュートン重力理論における重力場は、力を記述する補助手段にすぎないが、一般相対性理論における重力場は、電場、磁場と同じくエネルギーを伴った物理実体である。そして重力場のエネルギーの伝播(でんぱ)が重力波である。また重力場は時間・空間の計量と関係し、曲率をもった時空構造をつくりだす。力の統一理論(統一場理論)の観点からみると、重力場は時空の対称性に由来するゲージ場であるとみなすことができる。[佐藤文隆]
『内山龍雄編『相対論的重力場の理論』(1975・日本物理学会) ▽木村利栄・太田忠之著『古典および量子重力理論』(1989・マグロウヒル出版) ▽中西襄著『場と時空』(1992・日本評論社) ▽鈴木基司著『ゲージ量子重力場理論入門』(1993・時事問題解析工房) ▽窪田高弘・佐々木隆著『相対性理論』(2001・裳華房) ▽大槻義彦編、坂東昌子・中野博章・古沢明・天谷喜一・小野寺昭史著『現代物理最前線5』(2001・共立出版)』

出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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精選版 日本国語大辞典

じゅうりょく‐ば ヂュウリョク‥【重力場】
〘名〙 重力が作用している地球の周囲の空間。地球に限らず一般に万有引力が作用する力の場をいうこともある。

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デジタル大辞泉

じゅうりょく‐ば〔ヂユウリヨク‐〕【重力場】
重力の作用する空間。

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